カナダ紙『オタワ市民報』は16日に、「中国人民解放軍海軍はすでに空母編隊結成の一歩目を踏み出したが、沿海水域・遠洋水域で真の戦闘力と全面的な攻防能力を持つためには少なくとも5―10年間の努力が必要だ」と伝えた。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。(写真は「CNSPHOTO」提供)

■「中国の航空母艦」写真特集

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  中国メディアによると、中国海軍3大艦隊の多数の現役主力軍艦は、空母編隊に編入が可能だ(ミサイル駆逐艦「蘭州」、ミサイル駆逐艦「海口」など)。各艦隊のすべての総合補給艦(遠洋補給艦「洪沢湖」など)は、空母編隊に対して遠洋補給を提供できる。中国の空母編隊は将来的に、最新鋭の軍艦を投入するだろう。

  空母操作の経験および中国海軍主力軍艦数などの制限により、中国の空母編隊は適度な規模を維持することになる。これは主に空母「遼寧」、4―6隻のミサイル駆逐艦護衛艦、1―2隻の原子力潜水艦もしくは新型通常動力潜水艦、および1隻の総合補給艦によって構成されることになるだろう。

  中国初の空母はより多くの実験を行いつつ、過渡期における空母として投入されるだろう。しかし中国海軍の現代化に伴い、今後の空母編隊は最新鋭の軍艦および新型原子力潜水艦によって構成され、揚陸艦および遠洋補給艦もまた、空母艦隊に加入するだろう。

  中国の空母編隊は今後、現役軍艦もしくは新型情報化軍艦を基礎とする可能性があるが、唯一の判断基準は戦闘力となる。中国海軍は空母編隊結成の一歩目を踏み出したばかりだが、沿海水域・遠洋水域で真の戦闘力と全面的な攻防能力を持つために、少なくとも5―10年間の努力が必要だ。(編集担当:米原裕子)