今後、必須スキルの一つ・ドローンをガチで学ぶ
ドローン教室

今やドローンは趣味にはとどまらない。空撮、測量、輸送など用途が多岐に広がっており、もしかすると、将来必須のスキルになるかもしれない。そこで、増えているのが、子ども向けのドローン教室。早速、取材をした。

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対象:小学校1年生
開催:不定期開催
定員:10名
料金:16200円(親1名、子ども1名の参加の場合)
URL: https://fujisan-drone.jp/

ドローンを飛ばす楽しさ、自然の美しさに夢中になる
次世代の習い事として、注目を集めているのがドローンだ。

今回体験した『富士山ドローンベース』は富士山を望む精進湖で授業を行なっている。ドローンの基礎知識や操縦方法が学べるだけでなく、日本の美しい四季も体験できると人気だ。

主催する渡邉秋男さんはドローンラファーとして全国300カ所以上の撮影、3500フライトの経験を持つという経歴の持ち主。全国約200校のドローンスクールの講師ほか、早稲田大学青山学院大学などでもセミナーを行っている。

「この『ドローンアクティビティ空撮体験』は子どもドローンの魅力を知ってもらうために、今年から開設しました。その背景には、子ども向けレッスンの問い合わせが、増えたことがきっかけです」と語る。

ドローンが将来的に必須スキルになるので、子どものうちに体験させたいと考える親は増えてきている。今回、4組の親子で行われる教室を取材したが、東京からの参加者が多かった。ある父親に話を聞くと、「日本ではドローンは“趣味”ですが、世界的には“産業”として認知されています。この先有人ドローンも出て来るでしょう。息子には最初に本物に触れてほしいと思い、参加させました」と語っていた。

子どもたちは3時間程度かけて、ドローンの基礎知識を学ぶ。まずは座学で基本を学び、それから屋外でドローンの操作をする。

ドローンは航空法のほかにも、道路交通法などの規制があり、さまざまな禁止事項があります。何よりも安全に飛行させることの大切さを教えています」(渡邉さん)

使用するのは、プロが使っているDJI社の『PHANTOMシリーズ。屋外では、富士山を望む精進湖の美しい自然を空から撮影する魅力に引き込まれた。この体験の後、本格的なスクールに入り、資格を取る親がいるというのも納得できる充実の体験だった。

1.まずは座学でドローンの基本を学ぶ
改正航空法に基づいた、法律上の禁止事項を学ぶ。ドローンは道路交通法、河川法、廃棄物処理法、民放207条、都市公園条例などの法律が関わっていることも学んでいく。

2.本体やモーターチェック
勉強が終わったら、実機を組み立てる。まずは、4枚のプロペラに傷や汚れがないかチェック。これにより、ドローンを安全に飛ばすための基本は、事前の入念な点検が必要だということがわかる。

3.プロペラをつける
プロはまず最悪の事態を考える。それは、墜落し、人を傷つけてしまうということだ。実機の事前チェックをすることで、子供たちは仕事の姿勢も学べる。

4.プロペラ装着完了!カメラや本体を確認
ドローンは精密機器。カメラに異常がないか、本体の充電は十分にできているかなどをチェック。このDJIの『PHANTOM』4は、1回の充電で約20分間飛ばせる。

5.映像が映っているかモニター確認する
ドローンの目的は、大きく3つ。農薬散布などを目的とした産業用、レース用、撮影用だ。カメラがきちんと作動しているかどうか、録画状況を確認する。仕事には入念チェックが必要なことも学べる。

6.飛ばす前の学びも入念に
安全確認の前に、送信機「プロポ」の操作方法を学ぶ。ドローンは送信機のスティックで、上下に動かす「スロットル」と、左右に動かす「エルロン」、前後に動かす「エレベーター」、回転させる「ラダー」という動きを指示する。講師がマンツーマンで操作する。ひと通りプロポの操作がわかったら、飛行前に目視で安全確認。

7.さあ、実際に精進湖上空を飛ばすぞ!
最初に飛ばす段階では、小学校低学年の受講者の場合、講師がほぼ操作を行う。感覚的になれて来たら、自身で操作をさせる。

8.まずは水面と平行に飛ばしていく
目視しながら、水面と平行にドローンを飛ばしながら、送信機「プロポ」の使用感を覚えていく。

9.最初はドローンを飛ばすことに夢中になる
教室の目的は、ドローンで映像を撮ることだが、多くの参加者は、この段階ではドローンを飛ばすことに夢中になるという。

10.プロポの操作方法に慣れたらいよいよ自分で操縦だ!
多くの子どもが、2~3分で操作方法に慣れ、講師の手を離れ自由に操作を行う。この教室は、精進湖観光協会と連携し、イベントがなく、釣り客が少ないタイミングで開催される。子どもの感性に従った操作で撮影ができるのだ。

11.5分程度のドローン撮影後実機を基地に戻すぞ!
撮影が終わったドローンを基地に回収。撮影時は、富士山麓の紅葉が本格シーズンを迎えており、きっと、美しい映像が撮影できているはずだ。

12.難しいのは離着陸。ここは講師が行う
ドローンを中央の「H」のマーク部分に着陸させて撮影終了。撮影した映像は、メモリーカードごと、各参加者に配られる。

鳥になった気分になれる!
ドローンから見える風景がそのままみられるゴーグル『DJI Goggles』を装着しての撮影もできる。紅葉の美しさ、水面のさざなみなどにうっとりする親子が続出した。

使った機材を片付ける
ドローンを始めとする機械の片付けも。使用したのは、プロペラが4枚付いた、マルチコプターと言われるもの。世界最大シェアのDJI社の『Phantomシリーズ他、20~30万円のプロが使う実機を操作した。

ドローンポイント!】
子ども用として200g未満のミニドローンがあり、これで練習してから参加すると上達も早い。
ドローンは、空港周辺の上空150m以上の空域、人口密集地の上空は飛ばせない。
ドローンビジネスを始めるには、民間団体が認める認定資格を求められるケースが多い。
ドローンは、撮影の他に、産業、測量、輸送など用途が広がっている。

ドローンには国家資格はなく、民間団体が認める認定資格がある。つまり、法律さえ守ればいいのだが、正しく法律や操縦方法を知らないと、航空法ほか多数の法律、条令に抵触したり、大事故につながる恐れもあることを知っておきたい。

子どもをダシに、
2019年は大人も習いたくなる!New wave習い事ガイド】


教育は親の義務とばかりに、わが子を塾や習い事に通わせる親は少なくない。すばらしいことだが、その習い事、本当に子どもは楽しく通ってます? 楽しくやってこそ才能が伸ばせるのが習い事。いや、親である大人こそが楽しいと思えるものこそ、胸を張って子どもに勧められるハズ。そんな視点でニューウェーブの習い事を集めてみた。子どもと一緒に始めるも良し、親が最初にハマるも良し。習いたいと思うのに年齢は関係ないのだ!

※『デジモノステーション2019年1月号より抜粋。

関連サイト
富士山ドローンベース - FUJISAN DRONE BASE

text前川亜紀

photo高橋進
(d.365
安全確認の前に、送信機「プロポ」の操作方法を学ぶ。ドローンは送信機のスティックで、上下に動かす「スロットル」と、左右に動かす「エルロン」、前後に動かす「エレベーター」、回転させる「ラダー」という動きを指示する。講師がマンツーマンで操作する。ひと通りプロポの操作がわかったら、飛行前に目視で安全確認。