最近、疲れやすさを感じることはありませんか?

もしかしたら、その疲れは鉄分不足によるものかもしれません。
鉄分は、血液中で酸素を運ぶ役割をもつ「ヘモグロビン」をつくる重要な成分の1つ。不足するとヘモグロビンをうまく生成できず、カラダが酸欠状態となってしまうんです。そして、この状態がだるさや疲労感などを引き起こします。
また、鉄分不足は、肌あれや冷え性などの誘因にもなるので注意しなければいけません。

平成28年度の国民健康栄養調査で分かった女性の平均鉄分摂取量は7.3mg。推奨量の10.5mgに対し、3.2mg不足している状況です。(※1)

そこで、毎日の食事で手軽に鉄分を増やすコツを解説します。

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鉄分を増やす方法

 鉄分は、吸収率が低いため、一度にたくさんとっても大部分が排出されてしまいます。したがって、毎日の食事で鉄分を補うことがポイントです。特に女性は、毎月の生理で鉄分を失ってしまうので、意識して鉄分をとり入れるようにしたいものです。

主食
白ごはんにあさりなどの貝類を炊き込んだりすると鉄分摂取量を増やせます。ごはんに納豆をプラスするのも手軽でよい方法です。
サンドイッチなら、レバーペーストを使ったものを選ぶのもおすすめ。

白ごはん1杯(180g)を下記に変更
あさりごはんに変更 ⇒ +0.6mg
・白ごはんに納豆(1パック)をプラス ⇒ +1.7mg

コーンフレーク(40g)を下記に変更
グラノーラ(フルーツ入り)に変更 ⇒ +1.3mg
・ミューズリー(フルーツナッツ入り) ⇒ +1.1mg
オートミール ⇒ +1.2mg

【一人前の鉄分量】
レバーペーストのサンドイッチ:2.4mg

主菜
鉄分には、肉・魚などの動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と植物性食品や卵・乳製品に含まれる「非ヘム鉄」の2種類があります。ヘム鉄はカラダへの吸収率が高く、非ヘム鉄はヘム鉄に比べ、吸収率が低いのが特徴。
豆腐のように「非ヘム鉄」を多く含む食品で主菜をつくるなら、動物性タンパク質と組み合わせると吸収率がアップしますよ。

【一人前の鉄分量】
・牛ヒレステーキ(100g):2.8mg
いわしつくね :2.2mg
・肉豆腐:(肩ロース・脂身なし+木綿豆腐):2mg
・砂肝のガーリック炒め:1.4mg

副菜
野菜などに含まれる「非ヘム鉄」は、ビタミンCの多い食品と一緒に食べると吸収がよくなります。ビタミンC豊富なレモンの果汁をドレッシングに加えるのもひとつの方法です。

【一人前の鉄分量】
・大豆五目煮 : 2.8mg
小松菜のお浸し : 1.2mg
ほうれん草サラダ :1.2mg
・豆腐サラダ :1.0mg

間食
おやつは、お菓子よりもドライフルーツチョイスしてみてください。ヨーグルトにドライフルーツをトッピングして食べれば、小腹も満たせて一石二鳥です。

【一人前の鉄分量】
・干しいちじく(大粒1個): 0.8mg
プルーン(4個) : 0.4mg
レーズン(大さじ1) : 0.3mg

 女性には、生理・妊娠・出産など、鉄分不足に陥りやすい条件が多数あります。また、ダイエットによる食事制限も鉄分不足を助長してしまいます。偏食や極端な食事制限は避け、バランスのとれた食事を心がけてくださいね。

(※1)厚生労働省 平成 28 年国民健康・栄養調査結果の概要

「あすけんダイエット – 栄養士が無料であなたのダイエットをサポート(www.asken.jp)」

[文:あすけん 管理栄養士]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

あと3.2mg!女性が特に意識すべき鉄分を効率良く摂取する食生活