加藤浩次

目隠しをしたまま危険行為をする「バード・ボックス・チャレンジ」が海外で流行していることを、15日放送『スッキリ』(日本テレビ系)が紹介。その動画の数々に、加藤浩次らも怒りを滲ませた。

 

■目隠し動画のブーム

同チャレンジは、配信1週で4500万視聴を超えたNetflixオリジナル映画『バード・ボックス』が発端。「見ると自殺してしまう」謎の生命体を避けるため、屋外では目隠しでの生活を余儀なくされた人類を描いた作品だ。

同作品の影響で、SNS上では「#birdboxchallenge」とタグ付けした「目隠し動画」がブームに。目隠しで「車を運転して大笑い」「森の中を突っ切る」「幼児の手を引き壁にぶつかる」など、驚きの危険動画が番組で紹介された。

 

■Netflixも注意喚起

当然、こういった動画には批判が殺到しており、米英メディアも社会問題として取り扱っている。

危険行為の助長を危惧した米Netflix側も「こんなことを伝えなければならないことが信じられませんが、どうか、バード・ボックス・チャレンジで自分自身を傷つけるようなことはやめて下さい」と注意喚起。

「なぜこんなチャレンジが生まれてしまったのか見当もつきません」と悲しみを伝えたが、その後もチャレンジはおさまる様子はなく、実際に交通事故も発生。ますます過熱の一途をたどっているという。

■エンターテイメントの廃れ

作品を視聴したハリセンボン近藤春菜は「自分や子供を守るために目隠しをする作品。自らを危険にさらすためにやっているわけではない」と作品の本質からチャレンジを否定。こういった悪影響から、今後の作品に規制がかかる可能性も危惧する。

加藤は「作品と模倣する人間がイコールなのかどうか」など、根本的な問題にも言及。こういった愚かな行為が続けば、「マネされること」を想定した大人しい作品ばかりになりエンターテイメントが廃れると嘆いた。

■「イイね」が原因?

加藤は「イイね、フォロワーが欲しいって論理の中で、無法というか、わけのわからない行為をやってしまうのではないか」と予想。極論ではあるが「イイねを廃止したほうがいいのでは」と持論を展開する。

東京大学名誉教授のロバート・キャンベル氏は、加藤が主張した「イイね」の廃止は「無謀かも」としながらも、「『良くないね』を設置して、イイねを引き算する」など発展した提案を続けた。

 

■視聴者は呆れ

今回のバード・ボックス・チャレンジだけでなく、これまでにもSNS上では、危険行為を誇らしげに投稿するチャレンジが流行してきた。繰り返す流行に、視聴者からは怒りの声が溢れている。

作品はあくまでもフィクションであり、それを現実に持ち込むべきではない。作り手も、視聴者側も得をしないチャレンジを誰が望んでいるのだろう。日本ではまだ流行していないようだが、今後も間違った一歩を踏み出すことがないよう願うばかりだ。

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(文/しらべぇ編集部・サバマサシ

目隠しで車を運転…「目隠し動画」投稿に加藤浩次呆れ 「イイねを廃止したほうがいい」