日本に有利に働いた二つの微妙な判定に注目 「勝敗に大きな影響を与えた」

 日本代表は13日に、アジアカップ・グループリーグ第2戦でオマーン代表に1-0で勝利し、2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。この結果を韓国の各メディアも報じているが、やはり話題の中心は前半28分の原口元気ハノーファー)の先制点につながった微妙なPK判定と、前半終了間際に起きたDF長友佑都(ガラタサイ)のペナルティーエリア内でのハンドが見逃されたシーンについてだ。

 韓国のスポーツ紙「MKスポーツ」は「明確なPK誤審が2回。恥ずかしい日本の16強進出」と見出しを打ち、「明らかな誤審を2度も行ったマレーシア主審が試合を支配していた」と報道。「前半の原口元気のPKは明らかな誤審。相手DFは原口の足ではなく、ボールを蹴っていたし、位置もペナルティーエリアの外だった」と指摘している。

 さらに韓国のサッカー専門サイト「インターフットボール」は、「運が良かった。PKではなかったがPKを得て、相手にPKが与えられる状況で、それを逃れたからだ」と指摘。原口が得たPKも、長友のペナルティーエリア内でのハンドがPK判定とならなかったのも、幸運だったと伝えている。

 また、この判定によって日本が「心理的にも優位になり、無理のない試合運びができるようになった。勝敗に大きな影響を与えた」と大きな利益を得たことを指摘。オマーンにとっては気の毒な敗戦になった様子を伝えている。

 1試合を残して16強入りを決めた日本。物足りない試合内容と、“疑惑の判定”という後味の悪さを払拭するためにも、ウズベキスタン戦(17日)に快勝し、グループ1位で決勝トーナメント進出を決めたいところだ。(金 明昱 / Myung-wook Kim)

日本代表がオマーンに1-0で辛勝した【写真:AP】