日本アカデミー賞『カメ止め』が優秀作品賞の快挙！蒼井優「『フラガール』の興奮思い出す」

第42回日本アカデミー賞の優秀賞発表記者会見が1月15日に東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、正賞15部門各優秀賞と新人俳優賞が発表された。製作費300万円のインディーズ作品でありながら、大ヒットを成し遂げた『カメラを止めるな！』が優秀作品賞を受賞する快挙を果たした。

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日本映画界の最大の祭典となる第42回日本アカデミー賞。17年12月16日〜18年12月15日までに公開され、選考基準を満たした作品を対象に各賞が贈られる。第42回の優秀作品賞に選ばれたのは、『カメラを止めるな！』『北の桜守』『孤狼の血』『空飛ぶタイヤ』『万引き家族』の5作品。最優秀賞は3月1日(金)に同会場で行われる授賞式で発表される。

優秀主演女優賞は『万引き家族』の安藤サクラ、『日日是好日』の黒木華、『人魚の眠る家』の篠原涼子、『勝手にふるえてろ』の松岡茉優、『北の桜守』の吉永小百合。優秀主演男優賞には『散り椿』の岡田准一、『終わった人』の舘ひろし、『カメラを止めるな！』の濱津隆之、『孤狼の血』の役所広司、『万引き家族』のリリー・フランキー。新人俳優賞は、上白石萌歌、趣里、平手友梨奈、芳根京子、伊藤健太郎、中川大志、成田凌、吉沢亮が受賞した。最多受賞は、13の優秀賞を受賞した『万引き家族』となった。

会見には授賞式で6年連続9度目の司会を務める俳優の西田敏行(日本アカデミー賞協会組織委員会副会長)、『彼女がその名を知らない鳥たち』で第41回最優秀主演女優賞を受賞した蒼井優が出席。『カメラを止めるな！』は優秀作品賞だけでなく、上田慎一郎監督が優秀監督賞と優秀脚本賞を、主演の濱津隆之が優秀主演男優賞に選ばれるなど計8部門で受賞したが、西田は「あれだけのバジェットでよく稼いでくれた」とニッコリ。蒼井も「私も『フラガール』という作品でアカデミー賞の場に呼んでいただけた。あの時の興奮を思い出します」と口コミ効果で異例の大ヒットを遂げた自身の主演作について述懐。「すごいですよね」と驚きの声を上げた。

また初めての司会を務めることに、蒼井は「学級会でも司会をやったことがない。人生で初めての司会をする場が日本アカデミー賞という大きな舞台ということで、とても緊張しています。西田さんと一緒に頑張りたい」といまから緊張しきりの様子だったが、西田が「『孤狼の血』はライバルの役所(広司)くんが出ている。なるべくなら獲らないでほしい」などお茶目にトークを繰り広げると、蒼井も爆笑。授賞式でも、息の合ったコンビネーションが見られそうだ。

第42回日本アカデミー賞の受賞作品は以下のとおり。

【優秀作品賞】

『カメラを止めるな！』

『北の桜守』

『孤狼の血』

『空飛ぶタイヤ』

『万引き家族』

【優秀監督賞】

上田慎一郎『カメラを止めるな！』

是枝裕和『万引き家族』

白石和彌『孤狼の血』

滝田洋二郎『北の桜守』