欧州移籍後はクロート氏が代理人を務めるも、スペイン行きを見据えて新代理人と契約か

 ドルトムントのMF香川真司は、スペインリーグ移籍の希望を公言している。退団の可能性を含めて去就報道が過熱するなか、スペイン人の代理人と契約したようだ。ドイツ地元紙「ルール・ナハリヒテン」が伝えている。

 香川は2010年にJ1セレッソ大阪からドルトムントに移籍して以来、ドルトムントOBのドイツ人トーマス・クロート氏に代理人を任せてきた。しかし、記事によればスペインの新天地探しは停滞しており、リーガ・エスパニョーラでのプレーを実現するため、スペインのクラブとのコンタクトを手助けしてくれる代理人と契約したという。

 ただし、同紙は「スペインにカガワの居場所はない」との見出しで、スペイン移籍が困難であることも示唆。リーガ・エスパニョーラではEU圏外選手の枠が3人という制限があることから「スペインのトップクラブでは現状、枠の空きがない」と伝えている。さらに、「カガワの年齢と彼がBVB(ドルトムントの愛称)で手にしている高年俸契約が、ただでさえ厄介な移籍先探しをさらに困難にしていると言ってもいい」と触れている。

 ルシアン・ファブレ監督の下、構想外となっている香川は以前からスペインでのプレーを希望すると公言してきた。フランスの名門ボルドー行きがクラブ間合意に至ったとの報道もあったが、ミヒャエル・ツォルクSDは「ルール・ナハリヒテン」紙に対して「そのことは何も知らない」と報道を否定。1月中の移籍は実現するのか、果たして新天地はどこになるのか、去就への注目は高まるばかりだ。(Football ZONE web編集部)

ドルトムントのMF香川真司【写真:Getty Images】