2018-19シーズンのリーガエスパニョーラは第19節を消化しました。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。

◆前半戦ベストイレブン
GK:オブラク
DF:バルトラ、ピケ、ジェネ
MF:フィルポ、サラビア、バネガ、ロ・セルソ、ジョルディ・アルバ
FW:ストゥアーニ、メッシ

GKヤン・オブラク(26歳/アトレティコ・マドリー)
リーガエスパニョーラ出場数:19(先発回数:19)/失点数:13

Getty Images
4年連続サモラ賞獲得へまい進中。今季は最終ラインに多くの負傷者が出て毎試合のようにメンバーが変わる中、抜群の安定感でリーグ最少失点に貢献。ポジショニング、反応速度、判断力のいずれも高次元でテア・シュテーゲンやクルトワらライバルたちを凌駕するゴールキーピングを見せている。

DFマルクバルトラ(27歳/ベティス)
リーガエスパニョーラ出場数:19(先発回数:19)/得点数:1
Getty Images
昨季の半年間の試運転を経て完全にセティエン監督の戦術にフィットすると、変則的な最終ラインをきっちり統率し、攻撃では持ち味のビルドアップ能力を遺憾なく発揮している。シーズン序盤こそ被カウンターの局面で拙い対応も見られたが、時間の経過と共にコンディション、判断力を向上させ頼れるディフェンスリーダーに君臨。

DFジェラール・ピケ(31歳/バルセロナ)
リーガエスパニョーラ出場数:19(先発回数:19)/得点数:3
Getty Images
ユムティティやセルジ・ロベルトの離脱で脆さを見せた最終ラインをフル稼働で支える。30歳を過ぎてアジリティの問題から快足アタッカーにちぎられる場面は少なくないが、[4-3-3]への回帰、ブスケッツのプチスランプで昨季に比べて中盤でフィルターが掛かり切らない中でも何とか守備を統率。攻撃ではやり過ぎな場面も多々あるが、セットプレーや果敢な攻撃参加で早くも3ゴールを奪取。

DFジェネ(27歳/ヘタフェ)
リーガエスパニョーラ出場数:18(先発回数:18)/得点数:0
Getty Images
今季も抜群の守備力でリーグ屈指の堅守を牽引。昨夏、ステップアップの可能性が濃厚な中残留を選択した27歳は卓越した身体能力と読みを利かせた守備で新守護神ソリアと共にチームの守備に安定感を与える。また、機動力を生かして守備的MFでも起用されるなど、新境地も見せ始めている。

MFジュニオル・フィルポ(22歳/ベティス)
リーガエスパニョーラ出場数:15(先発回数:15)/得点数:3
Getty Images
サイドに有力な選手がいなかったため、左サイドでジョルディ・アルバと共に躍動した22歳の若武者を右サイドで選出。昨季、ブレイクの兆しを見せ始めたフィルポは今季に入って完全にブレイクマンチェスター・シティDFメンディを髣髴とさせる高い身体能力と攻撃性能を兼ね備える逸材は果敢な仕掛けと裏への飛び出しでパンチ力不足のチームにおいて貴重な攻め手に。

MFジオバニ・ロ・セルソ(22歳/ベティス)
リーガエスパニョーラ出場数:16(先発回数:11)/得点数:4(PK:1)
Getty Images
カナレスと共にベティスの中盤と前線を繋ぐ逸材チャンスメーカー。パリ・サンジェルマンからのレンタル移籍で昨夏終盤に加入すると、シーズン序盤戦こそチームとリーガ適応に時間を要したものの、卓越した戦術眼と攻撃センスを武器にアタッキングサード攻略の切り札に成長。前線の決定力不足が顕著な中で、チーム最多の4ゴールを記録するなどフィニッシャーとしても著しい成長を見せている。

MFエベル・バネガ(30歳/セビージャ)
リーガエスパニョーラ出場数:18(先発回数:17)/得点数:3(PK:2)
Getty Images
パスサッカーから大きく転換を図ったチームでも絶対的司令塔の立場は揺るがず。マチン監督の就任に伴い、トランジションスタイルに大きく舵を切った中、アンカーや2センターの一角で抜群のキープ力と質の高いパスでチーム全体をオーガナイズする。また、守備的MFの不在によって苦手の守備でも身体を張り、攻守両面でチームの心臓として機能している。

MFパブロ・サラビア(26歳/セビージャ)
リーガエスパニョーラ出場数:18(先発回数:17)/得点数:7
Getty Images
高精度の左足を武器にキャリア初の2桁ゴールも視界に捉える。セビージャ加入3年目を迎えた今季は2シャドーの一角、インテリオールの2ポジションで持ち味の攻撃センスを生かしてストライカー陣に決定機を供給。さらに、フィニッシュの局面においては積極的にゴールを狙う意識が高まっており、それがゴール量産に繋がっている。

MFジョルディ・アルバ(28歳/バルセロナ)
リーガエスパニョーラ出場数:19(先発回数:18)/得点数:1
Getty Images
メッシと共にバルセロナのベストプレーヤーに君臨。ネイマール退団、[4-4-2]へのシステム変更の恩恵を受けて昨季からその攻撃性能を遺憾なく発揮すると、今季はシステムが[4-3-3]に戻った中でもメッシとの阿吽の呼吸で崩しの切り札に。好調を維持するデンベレとの連係も深まっており、後半戦は更なる爆発に期待だ。

FWリオネル・メッシ(31歳/バルセロナ)
リーガエスパニョーラ出場数:17(先発回数:16)/得点数:17(PK:1)
Getty Images
今季前半戦のMVPロシアワールドカップでの失望、長年のライバル、クリスティアーノ・ロナウド不在によるモチベーションの低下も懸念されたが、そんな心配も何処吹く風。シーズン序盤から圧巻のペースでゴールを量産し、3年連続のヨーロッパ・ゴールデンシュー(欧州得点王)獲得に向けてポールポジションに立つ。

FWクリスティアン・ストゥアーニ(32歳/ジローナ)
リーガエスパニョーラ出場数:17(先発回数:15)/得点数:12(PK:2)
Getty Images
首位バルセロナメッシと共に牽引するウルグアイ代表の同僚ルイス・スアレスの活躍も見事だったが、ジローナ唯一の得点源として奮闘するストゥアーニを選出。21ゴールを記録した昨季に続いて今季も小兵ポルトゥとの2トップでゴールを量産。加えて、屈強なフィジカルと経験を生かした強さと巧さを兼ね備えたポストワークで周囲をうまく生かしている。
サムネイル画像