日本人はパンダ好きな国民と言えるだろう。上野動物園で誕生した「香香(シャンシャン)」や和歌山県アドベンチャーワールドで誕生した「彩浜(サイヒン)」が一般公開された際には非常に大勢の人が子パンダを見に駆けつけた。

 パンダは愛くるしい動物ではあるが、日本での人気に驚く中国人は多い。中国メディアの今日頭条は11日、日本人のパンダ好きを紹介する記事を掲載し、「日本人は病的なほどパンダ好き」と伝えている。

 記事は、2017年に上野動物園で誕生したジャイアントパンダの子ども「香香」は、中国側と「子供は生後24カ月で中国に返還する」との協定を結んでいるため、2019年6月に中国に返還されることになっていると紹介。しかし、日本国民は「香香」を返還したくないと思っているようだと伝え、返還の時期の調整のため東京都が中国側と協議する方針であることを伝えた。

 さらに、1972年に当時の内閣総理大臣であった田中角栄氏が中国を訪問した際、中国側から「康康(カンカン)」と「蘭蘭(ランラン)」が日本に送られた際もパンダブームが起きたと伝え、当時は年間920万人もの人がパンダを一目見ようと動物園を訪れたと紹介している。

 中国はこれまでも「パンダ外交」を各国と展開してきたが、パンダは日中友好の架け橋としても利用されていて、現在10頭のパンダが日本に貸し出されていると伝え、パンダ外交は対日本で大きな成果を挙げていると論じた。

 パンダは中国内陸部の山岳地帯に生息している動物で、中国の動物園でもパンダは飼育されているが、すべての動物園で飼育されているわけではないため、パンダを見たことのない中国人も非常に多い。だが、日本でのパンダの人気は中国以上に高く、その人気ぶりや人びとの熱狂ぶりは中国人にとって「日本人は病的なほどパンダ好き」と映るようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人は中国人以上に「パンダ好き」、もはや「病的なほど」に=中国メディア