映画「劇場版 ダーウィンが来た! アフリカ新伝説」で初ナレーションを務める女優の葵わかなさん。同作は、群れから追放され放浪の旅を続けるメスライオンや、家族を失い、たった一頭で子どもを育てるオスライオン、争いで片腕を失った子どもを優しく見守るゴリラなどを紹介するドキュメンタリー映画です。

 オトナンサー編集部では、葵さんにインタビューを実施。ナレーションの話が来たときの心境やアフリカの印象、20代の仕事の目標などを聞きました。

伝えるときに感情移入できた

Q.映画のナレーションの話が来たときの心境は。

葵さん(以下敬称略)「ナレーションの経験はありましたが、映画のナレーションは初めてで、やったことがないことに挑戦させていただけるのはうれしいと思いました。動物の話のナレーションができるのも、動物好きでこの番組も知っているので光栄でした」

Q.ナレーションで気をつけたことはどんなことですか。

葵「ナレーションの種類によっては、感情を入れない方が作品として良くなるものがあります。今回は、隣で私が説明しているような、または一緒に見ているような書き方だったので、距離を置くよりは気持ちを込めて、一緒に体験したり、見たりしているように感じられる、親しみのある読み方をしました」

Q.難しかったことを教えてください。

葵「いかに気持ちを言葉に乗せられるかという部分でした。3つのお話があり、それぞれ状況が変わっていく中、読み手が1人しかいないので、変化をうまく伝えられたらと思いました。『ライオンが狩りを始めるときは緊迫した話し方にしてほしい』と監督さんからアドバイスされ、やり直しました。1つの話を長く1人で語るのは難しいと思いました」

Q.一番面白かったことは。

葵「ナレーションをしたからというよりは、一観客としてこのお話が面白かったので、ライオンってこうやって成長するんだなとか、見た人と同じようなことを思いましたし、読み伝えるときに感情移入できて面白かったです」

Q.子どもに読み聞かせる感じで読まれたのでしょうか。

葵「そうですね。お子さんだけでなく、身近な人に聞いてもらうような、かしこまらずに『~だよ』など、距離の近さを重視しました」

Q.アフリカを旅したいと思いましたか。

葵「制作に携わられた方のお話を聞いて行ってみたいと思いました。実際にあのシーンを目の前で見ていると思うとうらやましく、私も行ってみたいです」

Q.映画に出てこなかった動物も含めて、一番好きな動物は。

葵「猫が好きです。猫意外ではフェネックギツネですね。耳がとても大きく、犬みたいでかわいいのですが、あくびをすると怖い顔になるんです。子どもの頃、動物園でぬいぐるみを買ってもらいました。この間、動物園に行ったら寝ていました」

Q.目標にしている俳優さんはいますか。

葵「あまりいないんですよね。皆さん、それぞれ素敵だなと思いますが、まねをしていてはいけないなとも思うので。見ていてかわいいなと思う女優さんや、『あの服買おう』と思うことはありますが、目標はなるべく定めないようにしています」

Q.20代の仕事の目標を教えてください。

葵「今回のお仕事も来年やるミュージカルもそうですが、型を決めず幅広くやっていきたいと思っています。そういう仕事を経て、お芝居がより進化できたらいいなと思います。いろいろな経験を経ていくと、2回目になるものも増えていくと思うのですが、そういうものに全力を費やせるような、初心を忘れないというか、そういう気持ちを持ち続けて20代は走り抜けていきたいなと思います」

 映画「劇場版 ダーウィンが来た! アフリカ新伝説」は1月18日全国公開。

オトナンサー編集部

葵わかなさん