昨今、格安航空会社LCC)の増加により国内外への旅が身近なものになってきたが、航空券が格安のぶん機内食や荷物の預け入れ料金が別途必要となる航空会社も珍しくはない。このほどジェットスターに搭乗した男性が、機内食サンドイッチを購入した際に残念な思いをしたことをSNSに投稿し話題になっている。英メディア『Mirror』『The Sun』などが伝えた。

イギリスブライトンを拠点とするマーケティング・コンサルティング会社の役員でガストロノミー(美食学)・ツーリズムを専門に執筆活動をしているニック・モスレイさん(Nick Mosley)は今月初め、インドネシアバリ島からオーストラリアのパースに向かう際、ジェットスター航空を利用した。

その時、ニックさんはとても空腹だったため機内で販売しているデリ・サンドイッチトリオを9オーストラリアドル(約700円)で購入した。何週間もアジアを旅して現地の料理ばかり口にしていたこともあり、ニックさんはサンドイッチを楽しみにしていたという。

ところが、ニックさんの期待は見事に裏切られてしまった。なんとサンドイッチの中身はマーガリンが塗られた間に、しなびたレタスが1枚入っているだけだった。もう一つも見てみると同じくレタス1枚に卵が少量挟まれているという状態で、彼は当時のことをこのように語っている。

「僕はお腹が空いていて、とてもサンドイッチが食べたかったんだ。だけど、まさか人生の中でサンドイッチを食べてから、その中身を確認するためにパンをはがして開けるなんて思いもしなかったよ。最初の口当たりからパンがふやけていたため、ねっとりしていてマーガリンの味がしたんだ。それで中を見たんだ。」

「僕はそのサンドイッチにお金を払ったけど、弁解が出来ないほど不十分なサービスだった。本当にびっくりしたよ。だってメニュー写真のサンドイッチは実物とは比べ物にならないほど本当に豪華に見えたんだから。」

確かに同サンドイッチのメニュー写真を見ると、パンがふっくらしており中身の具材もボリュームたっぷりだ。ニックさんは機内食が完璧な物とは思っていなかったが、航空代金に含む含まないにかかわらず、ある程度の基準を満たすべきだと訴えた。

そして「人々にとって長いフライトの旅で、残念な食事が出されることは身体的にも精神的にも、そして財布にも悪影響だ」と付け加えた。

彼はこのサンドイッチの写真を撮り、Twitterを介してジェットスター航空に「言わせてもらうけど、ジェットスターには9ドル相当の味が楽しめるサンドイッチを用意してほしい。中身が無いぶんあなた達の利益は大きいだろうが、顧客のお腹を満たすのには良くない」とツイートした。

これに対してジェットスター航空からは「こんにちはニックさん、今回のことは誠に申し訳ありません。もしよろしければダイレクトメッセージであなたの利用した便の予約番号を教えていただけないでしょうか? 我々はこれについて調査するつもりです」と返信があった。

後に同社の広報担当者は、ニックさんに対して全額払い戻しを申し入れ「これは稀なことです。サンドイッチを提供する仕出し業者に今回の件を伝えさせて頂きました」と述べたという。

本件に関しジェットスターに取材を試みたところ、「この問題については答えられない」「適切と思われる担当者から連絡するが10営業日はかかる」との回答であった。

画像は『Nick Mosley 2019年1月7日付Twitter「I must say @JetstarAirways have a cheek charging AUS$9 for sandwiches…」』『ジェットスター ジェットスターカフェのメニュー「ジェットスター航空(JQ)のA320/A321型機、787型機によるオーストラリア国内線ニュージーランド路線および国際線のフライト」(jq-shorthaul-menus_bak.pdf)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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