先発10人変更の日本、武藤が同点弾、塩谷が決勝ミドル! 逆転でF組1位の座をつかむ

 日本代表は先発を10人入れ替えて臨んだ17日のアジアカップ・グループリーグ第3戦、ウズベキスタン戦で1点を先制されたものの前半のうちにFW武藤嘉紀、後半にMF塩谷司がゴールして2-1と逆転勝利を飾り、3連勝でグループFの首位通過を決めた。

 日本代表を率いる森保一監督は、第2戦のオマーン戦(1-0)からFW北川航也を除く10人を入れ替えたスタメンで臨んだ。MF中島翔哉の負傷離脱により追加招集されて今大会に臨んでいるMF乾貴士は、ロシアワールドカップ(W杯)以来の代表戦となり、森保ジャパンデビューにもなった。

 立ち上がりは数回にわたってカウンターを受ける場面からスタートしたが、次第に日本は全体に落ち着いた攻撃を繰り出すようになった。そのなかでも乾の左サイドから仕掛けた攻撃で、最終的にゴール前の正面からこぼれ球に反応した乾が強烈なミドルを放つ場面もあったが、相手GKの守備範囲に飛びゴールならず。

 前半35分には北川がゴール正面から反転して左足の際どいシュートを放ったが、これも相手GKのセーブで先制とはならず。全体的にペナルティーエリア内に切り込んでいく場面を多く作れず、逆に同40分には日本の左サイドからの速攻で相手FWショムロドフにDF槙野智章とDF三浦玄太の間を割られ、GKシュミット・ダニエルとの1対1を決められて先制点を与えてしまった。

 それでも日本は同43分、右サイドでDF室屋成が鋭いターンで相手をかわしてクロスを上げると、ゴール前でFW武藤嘉紀がヘディングで合わせてゴール。武藤の大会初ゴールで1-1に追いついてハーフタイムを迎えた。

 後半に入ると両チームの中盤が間延びし、日本は右サイドのMF伊東純也、左サイドの乾が存在感を強めていった。そうしたなかで13分、右から伊東が突破したことで得たコーナーキックの2次攻撃で、こぼれ球をゴール正面の約20メートルからボランチ起用の塩谷が強烈な左足ミドルを突き刺して勝ち越し。大会前にMF守田英正が負傷離脱したことで招集され、会場となったアラブ首長国連邦UAE)のアル・アインプレーする塩谷が輝きを放った。

 その後はややゲームが落ち着いたが、残り15分ほどからは再びオープンな展開になり始め、両ゴール前を一気に往復するスリリングな場面も生まれた。それでも日本は同点ゴールを許さず、そのまま2-1で勝利。グループリーグ3試合を全て1点差の3連勝で終え、勝ち点9で1位通過を決めた。

 決勝トーナメント1回戦では、この後の時間帯に行われるE組の2連勝対決になるサウジアラビアカタールの試合で2位通過となったチームと対戦する。(Football ZONE web編集部)

日本代表は、3連勝でグループFの首位通過を決めた【写真:AP】