暴力団組員であることを隠し、郵便局でアルバイト業務についた60歳の男が逮捕されるという事件が発生。
その内容に、ネット上で注目が集まっている。
■暴力団組員がバイトして逮捕
「東海テレビ」によると、逮捕されたのは六代目山口組傘下組織の組員の男(60)。逮捕容疑は17年の11月29日で、反社会的勢力ではないと誓約書にサインし、嘘をついてアルバイト業務につき、給料として現金7850円を騙し取ったという。
なお、男がアルバイトしたのはこの日のみで、その後、自身が暴力団関係者であることを告白。4日後に自主退職したという。
■「違和感がある」の声も
この報道に対し、ネット上では「違和感がある」「納得できない」などの声が。
・一応労働を行なっていたのなら「給料を騙し取る」ってのもなんか違和感ですね
・個人的にこの逮捕は、納得できないな。もちろん暴力団認めるつもりはないよ。でも法的には問題ないのか、知りたいよ。基本的人権の侵害にはならないのかな
・とりあえず、暴力団をやめた方がいいとは思うが、働いて賃金を得ると詐欺、には違和感がある
■「仕方ない」との声も
しかし、一方では郵便局が多くの個人情報を扱う場所であることを踏まえ、「仕方ない」「適正な処置だ」とする人も。
・難しい問題だけど、郵便局はちょっと違うかったのかもね
・郵便局って配達は個人情報を色々知ることが多いので警察に協力してもらって採用時に暴力団と関係ないか確実にした方が良いと思う
・抜けて5年以内って縛りはなくしたほうがいいと思うが、現役の組員だと逮捕も仕方ないだろうね
■3割が貧困を自覚
昨今、指摘されている暴力団の弱体化。暴対法の効果が出てきているということであり、彼らの活動が活発だった地域に住んでいる人には安心な流れだろうが、一方で組織を抜けた元組員たちの困窮が大きな問題となっている。元暴5年条項によって、組を抜けても5年間は銀行口座の開設や自分名義で家を借りることなどができなくなっているからだ。
ちなみに、しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,365名に「家庭の経済状況」について調査したところ、3割以上が「うちは貧困だと思う」と回答。
3人に1人は貧困を感じながら生活していることが明らかとなった。
今回逮捕された男は現役の組員だったようなので逮捕は妥当だろうが、彼らもそれだけ困窮しているのだろうか。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1,365名 (有効回答数)
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