2019年グルメ界で流行すると予測されている、ストーリーグルメ。思わず動画に撮りたくなるような動きのあるグルメのことを指し、東海エリアでもストーリーグルメを提供する店が増えている。そんなブームの兆しはさておき、インスタ映え、動画映えというワードが浸透するずっと以前から独自の路線を貫き、「いろいろ濃すぎる」「動画に収めたい!」とマニアの間で人気のラーメン店が愛知県安城市に存在する。

全部食べたい!名古屋市内の絶品ラーメン40選

その店の名前は「豚骨 大岩亭」。テレビや雑誌、SNSなどでもたびたび話題になるので、ご存知の方も多いだろう。手作り感あふれる手書きの看板が目印で、外観から既に個性がにじみ出ている。

さっそくワクワクしながら入店すると、すぐさま「ラッシャイマセーーー!」と大きな声で熱い歓迎を受けた。

26席ほどある店内はなんとも形容しがたい、味のある雰囲気。カウンター越しに店主がラーメンを作る様子もうかがえる。

オーダーしたのは、看板メニューである「大岩ラーメン 特鳥(とくちょう/1,000円)」。ラーメンは1杯ずつ丁寧に作っているとのことでのんびり待っていると、「アアアアアァァァーイ!」という気合の入った湯切りの掛け声が店内に響き渡った!

そうして提供されたラーメンは、丼の上にセメントのような何かが渦を巻いている…。これは豚骨に鶏ガラを加えた高粘度のスープで、一口食べてみると、これでもかというほど旨味がたっぷり。どろりとした液体が麺によく絡んで、とても食べ応えがある。

このスープはレンゲが立つほど超・濃・厚…ということで、訪れた客がスープに“レンゲ立ち”をさせて記念撮影をするのがいつのまにか定番になったのだとか。これまでさまざまなラーメン店を取材してきたが、こんなラーメンを他で見たことがない!

ちなみに、ご飯は無料でお代わり自由なので、ぜひとも白米と一緒に食べることをオススメしたい。

最後に、店主の大岩さんに話を聞いてみた。店がオープンしたのは2011年、この気合の入った激しい湯切りのかけ声は、開店当時から行なっていたそう。しかし、なぜかけ声が必要なのだろうか…。

その理由を訪ねると、「ラーメンがおいしくなる気がして、自然と声が出るんです」と店主は自然体で、ニッコリと回答。このかけ声が、ラーメンがおいしくなる“魂の調味料”なんだとか。

看板メニューである大岩ラーメン特鳥については、「ラーメンは芸術。この濃厚さは、自分らしいラーメンを追求した結果です」とのこと。今でも日々研究を重ねて、より濃厚なスープを追求しているそう。そこで、3年ほど前に「ラーメンWalker東海2016」で撮影した同メニューと写真を比べてみると…

スープがより濃厚になっていることがおわかりいただけるだろう。これからも研究を重ね、さらに進化をしていくと大岩さんは語っていたので、このラーメンが最終的にどうなっていくのか楽しみ(不安)でならない。

ちなみに、大岩亭は人気店のため行列必至、さらにスープがなくなり次第クローズとなるため、オープン直後の11:00頃に訪れるのが得策。

濃厚スープと大岩さんの飾らない人柄に元気をもらえること間違いなし。2019年の気合を注入するためにも、ぜひ足を運んでみよう!(東海ウォーカー・前田智恵美)

「アアアアアァァァーイ!」というかけ声に合わせて行われる、大岩亭名物・激しい湯切り