国内総生産(GDP)の規模を国別に見ると、現在は上位から米国、中国、日本の順となっているが、日本は米中と比較して明らかに国土や資源が限られている。中国メディアの百度は16日、「日本は国土も資源も限られているにもかかわらず、GDPで上位に居続けているのはなぜか」と問いかける記事を掲載した。

 記事は、日本は東アジアの中で不思議なほどの創造力と技術を持ち、「他国が100年、200年をかけて達成できる工業、産業化を日本はわずか30年足らずで達成した」と指摘。日本は第2次世界大戦後、急速な経済を遂げたことは全世界が目撃したが、日本が今もGDPで世界の上位にランクインしているのには明確な理由があると独自の分析を展開した。

 記事は、主な理由を2つ挙げている。1つ目は、「日本は国民の教育に力を注いできた」と指摘。1940年代には既に9年間の義務教育制度が実現していて、これは中国よりも圧倒的に早かったと指摘、教育制度の充実が優秀な人材の育成につながったと主張している。また、2つ目に、「日本は技術研究に対して多額の資金を投入してきた」と指摘。こうして生産される日本の工業製品は省エネルギーで高品質であるために世界の市場で非常に高い競争力を保ってきたと主張した。

 これらに加えて、企業が「社会に貢献する意識」を持っていることも、日本が経済成長を遂げることができた要因となっていると分析し、こうした要因があるからこそ、国土や天然資源が限られていても「日本のGDPは今も世界有数の規模なのだ」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

国土も資源も限られた日本、不思議なほどの創造力と技術を持つのはなぜか=中国メディア