子どもの頃、よく読んでいた『ドラえもん』や、『キテレツ大百科』という藤子・F・不二雄先生によるまんがたち。いくつになっても、藤子先生の生み出したキャラクターたちは、私たちを夢中にさせてやみません。

【画像】ドラえもん、キテレツ、パーマン…親子でハマれる『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』

最初は、可愛らしいドラえもんのキャラクターに興味を持ち、どんどんとスートリーの面白さや、奥深さに大人もハマっていきます。かつて子どもだった大人も、自分の子ども達と童心に返ってしまうのがこの『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム

新宿駅からは、小田急線登戸駅まで約20分(急行利用時)と、便利な場所にあります。登戸駅からは、川崎市バスによる直行便が走っています。直行バスのデザインには、藤子作品でお馴染みのキャラクターたちが描かれています。乗り物が苦手な子どもでも、楽しんで乗車できそうです。

エントランスホールには、「笑いの壁」と名付けられた真っ白い壁があります。そこにも、よく見るとキャラクターたちがデザインされています。大人になると見逃しがちな仕掛けも、子どもの方が気づくかもしれません。

子連れのお出かけだと、荷物が多くなりがちな乳幼児のママさんでも大丈夫!『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』には、ベビーカー置き場も、ロッカーも常設されていますのでご安心を。

入口では、展示室の作品を解説した音声ガイド(おはなしデンワ)も借りられます。音声ガイドには、ドラえもんの声で解説してくれる子ども用もあります。初めての美術館デビューでも、音声ガイドがあれば説明を読めなくても、子どもも楽しめます。

展示室Ⅰでは常設展を、展示室Ⅱでは主に企画展が展示されています。現在は『「キテレツ大百科」×「ドラえもん」〜江戸時代の発明と未来のひみつ道具〜』(2019年7月7日まで)が展示されています。

この展示では、『キテレツ大百科』の発明品を中心に、それに類似する『ドラえもん』のひみつ道具も並べて紹介されています。コンピュータグラフィックスでは再現できないような、藤子先生独特の淡い色づかいは、まさに子供の頃にワクワクしながら読んだ先生のまんがを思い出します。

原画に近づいて見ることができるのも、ミュージアムならではと言えます。愛らしいキャラクターたちの姿は、原画の中で生き生きとしています。

娘は、ドラえもんのび太のよるまんがの描き方をレクチャーした映像に、どうやら興味津々の様子。何度も同じ展示を見てみたり、“これなに? ”と聞いてきたり、子どもの好奇心がくすぐられるようです。

原画保護のため、展示されている原画は定期的に入れ替えられています。『ドラえもん』の「きこりの泉」を始めとして、見たことがあるシーンが飾ってあるのを見つけると、思わず大人の方が喜んでしまいそうです。

1階には、藤子先生愛用の仕事机を展示されています。藤子先生が所有されていた本棚も再現されているので、藤子先生はあの映画や本が好きだったのかな…? と想像してみるのも、大人ならではの楽しみかもしれません。

娘は、F先生の机の上に溢れる恐竜グッズや、まんがを描く道具が珍しかったようで食い入るように見ていました。

ミュージアムでは、季節にちなんだイベントが開催されています。取材時には、『 F組クリスマス 』(2018年12月25日まで)と題したイベントを館内では開催中でした。

2階のみんなの広場では、高さ6メートルになるクリスマスツリーが飾ってありました。

2019年3月公開予定の『映画ドラえもん のび太の月面探査機』がイメージされたウサギ王国のツリーは、可愛らしい二匹のウサギの姿が。どのような映画になるか楽しみです。

この他にも、2階には子どもが楽しく安全に遊べるキッズスペース(※対象年齢:未就学児)や、藤子先生の作品を自由に読むことができるまんがコーナー、『もしもボックス』が出現!? “すこしふしぎ体験”が体験できる遊び場もあります。

Fシアターでは、ミュージアムだけでしか観ることのできないオリジナル作品が上映されています。短編なので、“まだ映画館は心配…”というママでも気兼ねなく大型スクリーンの子連れデビューができそうです。

そこにはキレイなジャイアンが⁉

この他にも、“ここはどこだろう? ”と秘密の部屋に進むと、キレイなジャイアンがでてくる「きこりの泉」が…。

レバーを上下させるとジャイアンが出てきます。この仕掛けには、娘も無我夢中になってレバーを上げ下げしていました。

見えないところに隠れているキャラクターを見つけるのも、この『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』の面白さの一つです。

1階から階段に上り、はらっぱに出るとそこにはドラえもんと土管が!「ドラえもんだ! 」と駆け寄る娘。初めて見る土管にも、その大きさに驚いて覗いてみたり潜ってみたりしています。まるで、まんがの世界に入ってしまったようですね。

もしも、あいにくの雨でもミュージアムの傘を貸してもらえます。もちろん、キッズサイズもあるので、雨の日ならではのオリジナル傘と一緒に撮影してみてください。

歩き回ってお腹が空いてもご安心を!3階にはミュージアムカフェがあります。ちょっとした軽食から、デザートまで大人も子供も一緒に食べることができます。

店内に、シェフ姿のドラえもんのぬいぐるみを見つけると、「ドラえもんみっけ! 」と大喜びで席まで連れて行きました(ぬいぐるみの数に限りがあるので、詳細は店内でご確認ください)。もしも、ぐずりがちな子供がいたら、ドラえもんに席まで来てもらうといいかもしれません。

ミュージアムカフェでは、大人と子供がシェアできるメニューも多いです。

新メニューの『ドラえもん フロートマシュマロコーヒー』(¥600)は、コーヒーに浮かぶドラえもんの姿が、大人の心も癒してくれます。

期間限定の『ドラえもん クリスマススクエアケーキ』(¥1,000)は、ストロベリーレアチーズケーキのさっぱりとした甘さが、大人の味覚にも合いそうです。

定番メニューの『フレンチトーストdeアンキパン』(¥950)は、まんが通り再現されたアンキパンに娘は「アンキパンだ! 」とはしゃいでいました。

藤子キャラのラテアートが施されているラテアートドリンクは、カフェラテ(¥570)、イチゴミルク(¥510)、ココア(¥620)の3種類。まだコーヒーが飲めない幼児でも、ココアイチゴミルクなら一緒に飲めそうです。

娘は初めて見るラテアートに、どうやって飲めばいいのか恐る恐るスプーンをカップに入れてパクっ! 泡の部分からそーっと絵を崩さないように飲んでいました。

気持ちの良い緑に囲まれた場所にある『藤子・F・不二雄ミュージアム』。色々な仕掛けがミュージアムに散らばっています。子連れで行くと、また新たな藤子アニメの魅力に気付かされますよ。(池守りぜね)

【取材協力】藤子・F・不二雄ミュージアム
(注:取材のため施設内や撮影禁止エリアにおいて、特別な許可を得て撮影しています)

ドラえもんと会えたよ。