昨年も数々の台風や豪雨、大阪北部地震など、さまざまな自然災害が列島を襲った。今やコミュニケーション手段として不動の地位を築いているLINEが、東日本大震災を受けて誕生したように、SNSは災害の際にきわめて役立つもののひとつだ。
災害時のSNSでは、被災地からの発信もあれば、全国から被災者への励ましも多く見られる。中でもフォロアー数の多い芸能人・著名人からの応援・激励コメントは目につきやすいが、こうした投稿がなぜか批判を受けるケースも。
■3人に1人が違和感
しらべぇ編集部が、全国20〜60代の男女1,537名を対象に調査したところ、全体の34.7%が「災害の際に『心配してます』と投稿する芸能人に違和感を覚える」と回答した。
男性の32.2%に対して、女性は37.7%と、女性により嫌われている傾向も判明している。
■中高年女性は違和感が強い
さらに、男女・年代別でくわしく見てみると…
もっとも割合が高かったのは、40代女性で42.3%。60代女性が39.5%で続き、50代女性もやや高い。一方、もっとも低いのは20代男性で21.5%。20代は女性の中でももっとも低く29.4%にとどまっている。
SNSでの発信・交流に慣れている20代に対して、中高年はやや距離感があるという背景もあるかもしれない。
■2倍近い地域差も
さまざまな地域で自然災害が続く日本列島。被災の傷がまだ生々しい地域も復興が進むエリアもあるが、こうしたSNS投稿への地域差についても見てみると…
中国地方や九州・沖縄では、違和感を抱く人が4割を超えた。一方、甲信越や北海道、北陸では3割を下回り、1位と最下位では2倍近い差が開いている。
災害の際のSNS投稿は、芸能人でも一般人でもTPOを読むことが大切。とはいえ、何につけても「不謹慎だ!」と他者を批判する輩も湧き、そうした「不謹慎厨」もまた批判の対象となる。
SNSが生活の一部となった現代社会ならではの課題かもしれない。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2018年10月19日~2018年10月22日
対象:全国20代~60代の男女1,537名(有効回答数)
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