立ち入った警察官がその光景に驚愕するほどの劣悪な環境で、育児放棄をしていたとして逮捕されていた母親の判決が、このほど裁判所で下された。『Cambridgeshire Live』『Mirror』などが伝えている。

ピーターバラに住む母親(子供の身分保護のため名は非公開)は2018年2月8日、娘に対する育児放棄をしたとして逮捕された。

母親と10代の娘ひとりが暮らしていた自宅を訪れた警察官は、あまりにも荒んだ状態に驚愕した。室内にはハエの群れが旋回し、床には猫の糞があちこちに散乱、台所には床まで物が溢れ、冷蔵庫にはカビが生え腐った食べ物しか入っていなかった。また、浴室には汚れた衣類が散乱するなど家の中は汚れと悪臭に満ちており、母子がいかに不衛生で劣悪な環境のもとで生活していたかを知った警察官らは「身の毛がよだつ」と口にしたほどだった。

母親は娘を毎日学校へ登校させる義務を怠っただけでなく、健康問題に関する対処も行っていなかった。専門家が救いの手を差し伸べようとした際にも、母親は娘に嘘をつくよう仕向けていたという。今年の1月15日ピーターバラ刑事法院で娘への育児放棄を認めた母親には、8か月間の執行猶予付き有罪判決に加えて150時間の無収入労働、および140ポンド(約19,800円)の課徴金支払い命令が下された。

ジュリー・エリソン警官は「子供を保護すべき立場の者が、か弱い子供の育児を放棄していたショッキングなケースです。当局は何度かこの母親へサポートを試みたのですが、母親は受け入れようとはしませんでした」と話している。現在、娘は里親ケアのもとで暮らしているとのことだ。

画像は『Cambridgeshire Live 2019年1月18日付「Inside the house of horrors where mum neglected daughter」(Image: Cambridgeshire Constabulary)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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