年始の風物詩とも言えるセンター試験が行われるなど、冬の深まりを感じさせた1月19・20日。週末動員ランキングでは、洋画やアニメの勢いに押されぎみだった邦画実写映画が『マスカレード・ホテル』で久しぶりの首位に輝いた。

【写真を見る】木村拓哉が初の刑事役に挑戦(『マスカレード・ホテル』)

■ 約4か月ぶりに実写邦画が首位獲得。やっぱり根強いキムタク人気!

土日2日間で動員48万4000人、興収6億3300万円をあげ、初日から3日間の累計では動員61万人を突破。興収は8億円に迫る勢いのスタートを切り、初登場1位を飾った『マスカレード・ホテル』。実写邦画作品がランキングで首位に輝くのは、昨年9月3日発表分以来、実に約4か月ぶりのこと。ちなみに最後に1位となった作品は、こちらも木村拓哉主演の『検察側の罪人』(18)だ。その初週を上回る成績で、木村拓哉の人気ぶりをうかがわせる結果となった。

東野圭吾の小説を原作とした本作で、ホテルマンになりきり潜入捜査を行う刑事を演じている木村。SNS上では、人を疑う刑事と、客を疑わないホテルマンという真逆とも言える性質を持つ2つの職業を行き来する彼の演技に対し「刑事もホテルマンもどっちもカッコよかった」「刑事とホテルマンで、徐々に演技に差が出て行くところがすごい」など、絶賛の声が多く見受けられた。

■ 初の実写映画化『刀剣乱舞』ら、ゲームに関する作品が熱い!

先週の首位から3位となった、人気PCゲームを原作とした『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]II.lost butterfly』や、4位のアーケードゲームの世界に住むキャラクターがネットの世界で大冒険を繰り広げる『シュガー・ラッシュ:オンライン』など、ゲームに関連する作品が多数ランクイン。

なかでも注目は、公開規模は小さいながら、5位にランクインする健闘を見せている『映画刀剣乱舞』だ。本作は、刀剣を擬人化したキャラクターを育成するシュミレーションゲームを原作としており、これまで、アニメやミュージカル化され人気を博してきた作品。初の実写映画化を記念して、「映画刀剣乱舞-大展覧会-」が東京で開催されており、こちらも盛況の模様。改めて作品の人気の高さを実感することになった。

また2位にランクインした、『ボヘミアン・ラプソディ』は土日2日間で動員17万2000人、興収2億4900万円をあげ、累計では動員720万人、興収99億円を突破。次週のランキングでは100億円超えは確実と言えるだろう。(Movie Walker・文/トライワークス)

初共演となった木村拓哉と長澤まさみ(『マスカレード・ホテル』)