サウジアラビア戦から一夜明けた22日、厳しい試合をベンチで見守った乾貴士は「こういう勝ち方ができるのは日本が成長した部分」と振り返った。

 日本代表はボールポゼッションで圧倒され、終始押し込まれる展開を強いられたものの、20分に冨安健洋が決めた1点を守り切り、準々決勝へ駒を進めた。

「出ている選手は我慢強く戦った」とチームメイトを称えた乾は、「批判されがちですけど、一発勝負の決勝トーナメントでこういう勝ち方をできるっていうのは、日本が成長した部分だと思います。こういう試合で負けるというのは、今まで何度も見てきたので」とチームとしての成長を感じている。

 グループステージ第3節のウズベキスタン戦では先発出場したが、「1カ月ぶりの試合だった」ということもあり、不完全燃焼に終わった。それでも「試合感とか体力的なところでだいぶ取り戻せた」と復調に自信をのぞかせる“10番”は、「自分としても納得できるプレーを、チームに迷惑をかけないプレーをやっていけるように」と意気込みを語った。

ベトナム戦に向けてトレーニングを行った乾貴士