普通の人だと思って接していた人が実は経営者の子息でお金持ちだったという経験はありませんか? 日本にも普通のサラリーマンでは考えられないような多額の資産を持っているお金持ちは存在します。

そもそもお金持ちと呼ばれる人の資産レベルは?

では、そもそもお金持ちと呼ばれる人はどれくらいの金融資産を持つ人のことを指すのでしょうか。野村総合研究所(NRI)が2018年12月に発表した2017年の純金融資産保有額別世帯数と資産規模についての推計および「NRI富裕層アンケート調査」によると、「富裕層」118.3万世帯と「超富裕層」8.4万世帯を合わせた126.7万世帯がいわゆる富裕層とされています。

また、NRIの資料では資産別の各層は以下のように定義されています。

超富裕層:世帯の純金融資産保有額が5億円以上
富裕層:世帯の純金融資産保有額が1億円以上5億円未満
準富裕層:世帯の純金融資産保有額が5000万円以上1億円未満
アッパーマス層:世帯の純金融資産保有額が3000万円以上5000万円未満
マス層:世帯の純金融資産保有額が3000万円未満

なお、上記の調査は金融資産についてのものなので不動産は含まれていません。

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お金持ちほどブランド品などをチラつかせない

お金持ちというと高級ブランドの時計やバッグを持ったり、高級外車を何台も所有したりなど派手なイメージはありませんか? 確かにそういうタイプのお金持ちもいますが、本当のお金持ち、特に代々裕福な家柄の人の中には、明らかに自分がお金持ちと分かるような外見を避ける人もいます。

そのため、ぱっと見は意外と普通で地味だったりすることも少なくありません。ただし、あえて安物を選ぶということではなく、上質で長く使えるものや、見る人が見れば一級品と分かるものを身に着けていているなど、良いものにお金をかけています。誰にもわかるようなロゴ入りのブランド品で見栄を張る必要はない、というわけですね。

お金を使うことに対してこだわりがある

お金持ちには「自分なりの考え方、こだわりを持っていて、流行などに流されない人」が多いといいます。経営者や自営業者であれば、確たる信念を持つことが求められるということもあるでしょう。

そのこだわりはお金の使い方にも反映され、自分が納得のいかない物事にはお金を使わないのです。時間をかけても納得がいく価値のあるものを探し出し、それを大切に長く使うのがお金持ちのお金の使い方と言えそうです。

「金持ちケンカせず」

親が経営者など、生まれた時からお金持ちの環境で育った人は、幼い頃から感情的にならないように教育されている場合が多いもの。それは自分の感情により周囲を振り回さないようにするためでもあり、将来経営者を継ぐことを考えて常に冷静な対応ができることを親からも求められるからです。

また、レベルの低い争いには加わりません。そこに巻き込まれるのは時間の無駄で、自分の品格も損なわれるということがわかっているのです。お金持ちにとって何より大切なのは時間と自分自身の価値だと言えそうです。

まとめ

日本における金融資産1億円以上の世帯は126.7万世帯と推計されています。約45世帯に1世帯が富裕層ということで、意外と多い印象を受けるのではないでしょうか。

富裕層にはベンチャー起業家のように派手な話題を振りまく人もいますが、家が会社経営などをしており、代々のお金持ちという環境で育った人は、そのことをひけらかすようなことは滅多にありません。皆さんの身近のお金持ちはどんなタイプですか?

参考:「野村総合研究所、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計