有田哲平が、埋もれている“ネクストジェネレーション芸人”を発掘するお笑い番組「有田ジェネレーション」(毎週水曜夜1:28-1:58、TBS系)。オーディションに合格した芸人は“有田ジェネレーションズ”のメンバーとなり、皆で次世代のお笑いスターを目指す。

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その有田ジェネレーションズの一員として番組に出演しているのが、2016年にコンビを結成したまんぷくフーフー。2018年には結婚して夫婦となり、今も“ラブラブ漫才”を武器に活躍している二人に、番組への思いを語ってもらうとともに、同志である有田ジェネレーションズのメンバーや、尊敬する先輩芸人の有田哲平小峠英二ら、共演者たちとのエピソードを聞いた。

■ 「有田さんの『ネタが新しい』という言葉は、相当自信になりました」(マービン)

――「有田ジェネレーション」へのレギュラー入りが決まったときはいかがでしたか?

松丸ほるもん(以下:松丸):この番組は芸人生命を救ってくれた番組なんです。前に組んでいたコンビが解散して、一度ピンになって、本当に悩んでいたときに今の相方と組んで、初めて向かった仕事が「有ジェネ」で。そこでまたやる気を起こさせてくれたので、とても恩を感じています。

マービンJr(以下:マービン):番組のオーディションに受かったのもびっくりでしたけど、レギュラーで出演させてもらえるというのが何よりもびっくりしましたね。しかも、有田さんが「(ネタが)新しい」と言ってくださって、その言葉は相当自信になりました。お墨付きをいただけたみたいでうれしかったです。

――レギュラー出演するようになってから、何か変わったことはありますか?

マービン:漫才師としての自覚が出てきたと思います。最初は正直、少し軽い気持ちで漫才をしていた部分があったんですけど、最近は「漫才でウケたい」という気持ちが強くなってきてるんです。あとは、他の番組とかでスベッたら「有ジェネ」の格が落ちるんじゃないか、とかも勝手に意識してます(笑)。

松丸:あと、「有ジェネ」の打ち上げとかで、有田さんや小峠さんからダメ出しをいただけるんですよ。おかげで、初期のネタよりはだいぶウケやすくなったんじゃないかと思います。

マービン:有田さんも小峠さんも、本当に具体的なダメ出しをしてくれるんです。「あのネタは芸人だったら分かるけど、一般の人は分かんないから、もうちょっと丁寧にした方がウケるんじゃない?」とか。めちゃくちゃありがたいですね。

■ 「有田さんが出ている『リチャードホール』を見て、『芸人になろう!』って」(マービン)

――改めて、そんな有田さんはお二人から見てどんな方ですか?

松丸:愛がある、というか。例えば、他の番組で共演したときとかに、「有ジェネ」でやった絡みを振ってくれたり。ちょっとでも私たちをおいしくしようとしてくれる姿勢に、すごく愛を感じますね。

マービン:本当にありがたいです。僕も、ずっと芸人になりたいという気持ちは持っていたんですが、前は相撲取りをやっていたんですね。その相撲取りを辞めてどうしようかな、と思っていたときに、「リチャードホール」(2004年-2005年、フジテレビ系)という有田さんが出ているコント番組を見て。それで僕は「芸人になろう!」って決心したんです。そんな憧れの人とまさかこんなに親しくさせていただけるなんて…本当にうれしい限りです。

――では、小峠さんはどんな方?

松丸:私たちは2018年の8月に結婚したんですけど。小峠さんが、とある打ち上げの帰り道の、誰も見てないところでスッとご祝儀をくれて!

マービン:めちゃくちゃかっこよかったですよ。

松丸:誰も見てないところで渡すっていうのが、本当、めっちゃかっこいいなと思いました!

マービン:だから僕らは今、そのエピソードをいろんなところで言いまくってるんです(笑)。小峠さんのかっこよさを知ってもらいたいので。

松丸:あと、小峠さんって普段はめっちゃクールなんです。

マービン:そうなんですよ。どっちかと言うと口数も少なくて、ダンディーな方です。でも収録が終わると、たまに「さっきのよかったよ」みたいな感じで、パッて一言、声をかけてくれたりして…それがすごくうれしいんですよね。「普段あんまりしゃべらない小峠さんが褒めてくれた!」って(笑)。

■ 「茶番は二度とやらない、と思いました(笑)」(松丸)

――これまでで印象的な回はありますか?

マービン:僕は、有田さんが「わにとかげぎす」(2017年、TBS系)というドラマに出演されていたときに、特別編のような形で、その撮影現場で「有ジェネ」の収録をした回ですかね。有田さんはそのとき、朝イチから深夜までドラマの撮影をした後の収録だったみたいで、ふらふらになってたんです。でも僕らのネタを見て、「幸せすぎて泣けてきた」って(笑)。

松丸:「毎日見たい」みたいなことも言ってくれました。

マービン:「もう、本当にありがとう!」っていう感じで、ちょっと涙目になりながらネタを見てくださって(笑)。すごくうれしかったですね。でもその後、僕ら調子に乗っちゃって、収録終わりに「何かある人!」って言われたとき、ショートコントをやったんですよ、フォーリンラブさんのパクリみたいなのを。その後、しっかりダメ出しをもらいました(笑)。あのときは反省しましたね。

松丸:ああいう茶番は二度とやらない、と思いました(笑)。

――この「有田ジェネレーション」という番組を通じて、学んだことはありますか?

松丸:有田さんはよく「ここを“試しの場”にしていいよ」って言うんです。なので、収録のときはどんどん自分から発信していこう、という気持ちを学んだっていうのはありますね。とか言いながら、結局いつも日和っちゃって、全然実践できてないんですけど(笑)。

マービン:僕は、面白い人が本当にいっぱいいるな、ということを学びました。インディアンスの田渕(章裕)さんみたいに、すごくしゃべりが達者な人もいるし、ネルソンズの和田(まんじゅう)さんなんか、スベり知らずで絶対に外さないんですよ。あと、桐野(安生)さんは、ハートの強さがダントツで抜けてますし(笑)。そういうすごい人たちに囲まれながら、「自分には何ができるんだろう?」ということを考える機会はすごく増えましたし、勉強になっています。

――では最後に、今後の目標は?

松丸:これまでは意識してなかったんですけど、有田さんが「M-1(グランプリ)に行ってほしい」って言うんですよ。それからは賞レースで勝ち進むことが目標になりましたね。ちょっとずつ進歩してると思います。

マービン:そう。僕らができる限りのことは頑張りたいですね。(ザテレビジョン

まんぷくフーフー / マービンJr(写真左)と松丸ほるもん(同右)が2016年にコンビ結成。2018年に夫婦となり、“ラブラブ漫才”を武器に多方面で活躍中