夫に、家事や子育てにもっと積極的にかかわってもらいたい。でも、協力的とは言えないパートナーの態度に悩む妻は多いもの。

"家事ハラ"の前に考えたい、共働き夫婦の「家事負担」理想と現実

「妻は家政婦じゃないぞ~!」と声を大にして抗議したいところですが、怒ったからと言って夫が気持ちを入れ替えるわけではないですよね。しぶしぶ腰を上げても、嫌々やっているようだと次がないでしょう。

それなら、おだてれば木に登る○○にも似た男性心理を利用して、夫をソノ気にさせてみましょう。夫をおだてる言葉の数々をご紹介します。

ほめる」と「おだてる」の違いとは?

「おだてる」とよく似た言葉に、「ほめる」がありますね。意味が重なる部分も多いですが、今回はこの2つを区別することにします。

ほめる」とは、相手を変えようとせずに、もともと持っている長所や美点を挙げること。夫の様子がいつも通りでも、妻が見方を変えれば一つくらいは“ほめポイント”が見つかります。

一方、「おだてる」は、相手を変えようとする意図があって行います。嬉しがらせて、夫を操縦するワザです。

夫の気分がよくなるよう仕向けて、家事や育児に積極的になってもらおうというのが、今回の主旨です。ごますり上等!

さあ試してみよう! 夫をおだてるフレーズ5つ

では、いよいよ夫をおだてる表現をピックアップ!

「すごい!」「あなたってホントにすごい!」

夫がちょっとした雑用をした際、さほどすごくなくてもこの言葉をかけましょう。

たとえば、食後、テーブルの上にお皿を重ねておいた(流しに持っていくところまではしていない)など、家事とは呼べないような些細な行動をとった時も、大袈裟に讃えてください。

「すごい! よく気が回るね。こうしてくれると、片づけやすくて助かるんだよ。あなたってホントにすごい!」くらいに。

何でもないことでも「すごいすごい」とおだてていると、そのうち現実にすごくなることも。「洗うのもオレがやっておこうか?」と言い出すなど、本当にレベルアップする場合があります。

「私がやるよりずっと上手!」

闘争心が強く、物事を「どっちが勝っているか・負けているか」で捉える男性って少なくないですね。

「Aはすごいね」の一言ですむ話を「AってBより勝ってるよね」と、どこからか比較対象を見つけてきて勝敗をつけるクセがあったら、このタイプ決定。夫がそういう性格なら、自らも勝者として称賛されることを望んでいるはずです。

それなら、「自分よりも夫がずっと上手!」という言い方でおだててみましょう。

簡単な料理でもしてくれたら「私が作るよりずっとおいしい!」とおだてる。夫がちょっとした小物を片づけただけで「私が掃除するよりずっとキレイになる!」とおだてる、といった調子で。

夫は「いつも妻がやっていた分野で、オレのほうがうまい! オレのほうが勝ってる!」なんて思ったら、もう得意満面。また実力を見せつける機会をねらってくるでしょう。

まだある!夫がアガる「おだてワード」

「○○にかけては天才!」

さらに、夫に得意になってやってもらうためのおだてワードが、「○○にかけては天才!」です。

「あなたは、洗濯物を手際よく干すことにかけては天才だよね!すっごく早い!私、途中で腕がだるくなってきてダメなんだよね」のように、むりやり「天才」という言葉をねじこんで絶賛してください。

「私にはできない」「私はダメなの」という言葉をつけ足すのも、夫に優越感を感じさせるので効果的。

多くの男性にとって、能力の高さをかわれるのは自慢したいほど嬉しいことだし、「オレって天才!」と思うのは快感です。

別に才能でやるような作業じゃないけどな……と思っても、賛辞を惜しまないで。

へぇ~、よく知ってるね!」

普段威張っている夫には、この言葉をかけてみましょう。

夫がちょっとした知識を訳知り顔で披露した時などに、「何をエラソーに」という本音はこらえて、「へぇ~、よく知ってるね!」と、リアクション派手めで驚いてみせて。

威張っている人の中には、尊敬されたいという気持ちが隠されています。その願望を満たせば、その人自身も気づかないうちに「こいつには何かしてやってもいい」という気持ちが芽生えやすくなります。

人を見下した態度をとるような夫といるのは苦痛だけど、こんな一言で機嫌をよくするなら、むしろ操縦しやすいかも……?

「ありがとう。私、○○するのが夢だったの」

こういう言い方もあります。

  • 「ありがとう。私ね、こうやって好きな人と一緒に料理するのが夢だったんだ」
  • 「ありがとう。私、自分が座っていて、男の人がお茶やコーヒーを淹れて持ってきてくれるのが夢だったの」

夢をかなえるのが好きな男心をくすぐります。

「夢でした」ということにして、いろんな要求を伝えてみましょう。夢というのはピュアさを感じさせる言葉なので、男性陣に結構好評ですよ。

まとめ

ハッキリ言って、「おだてる」のは相手に見返りを期待して行うもの。真面目な性格の人だと、見返りという言葉に良いイメージがないかもしれませんね。

しかし、あえて言いますが、妻は夫に見返りを求めてもいいんじゃないでしょうか?

ちゃんと求めるものを求めないと、妻が一方的に尽くすことになりかねません。

何かしたら何かが返ってくるほうが、夫婦関係に希望が持てると思います。自分は夫に期待感を持っているんだと思って、時々は夫をおだててみてくださいね。