トップ4は過去2年間の移籍 1位はDF最高額を記録したリバプールファン・ダイク

 1月も残り10日を切り、欧州の冬の移籍市場が開いている期間も残りわずかとなった。夏に比べると冬は動きが少ない傾向があるとはいえ、過去には数々のビッグディールが成立してきた。英衛星放送「スカイ・スポーツ」は“冬の高額移籍トップ10”をランキング形式で紹介している。

 1位は2018年1月にサウサンプトンからリバプールへ加入したオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクだ。その額は7500万ポンド(約105億8300万円)で、今ではリーグ最高のセンターバックとの評価を受ける。プレミアリーグにおける冬の移籍市場最高額であると同時に、DFとして世界最高額を更新した移籍でもあった。

 ファン・ダイクに続くのも、同じく昨冬に移籍を実現させたアーセナルガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンだ。アーセナルドルトムントに支払った移籍金は6000万ポンド(約84億6900万円)となっている。

 3位は今冬に成立したアメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチで5760万ポンド(約81億3000万円)。MF香川真司が所属するドルトムントで飛躍を遂げた弱冠20歳の俊英は、今季の残りのシーズンはレンタルの形でドルトムントに残ってプレーし、来季からチェルシーに加入することが決まっている。

 4位がマンチェスター・シティフランス人DFアイメリク・ラポルテ(5700万ポンド/約80億4300万円)と過去2シーズン以内のものが上位を占めたが、5位には2011年の移籍がランクインした。それが現J1サガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスだ。5000万ポンド(約70億5700万円)でリバプールからチェルシーに加入したが、当時リバプールで不動のエースだったトーレスの移籍は大きな衝撃を与えた。

今冬の移籍市場でトップ10に食い込むようなビッグディールは実現するか

 6位以下は、6位に元スペイン代表MFフアン・マタ(チェルシーマンチェスター・ユナイテッド/3710万ポンド=約52億3500万円)、7位に元イングランド代表FWアンディキャロルニューカッスルリバプール/3500万ポンド=約49億4000万円)、8位にボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコ(ヴォルフスブルクマンチェスター・シティ/3250万ポンド=約45億8700万円)、9位に元コートジボワール代表FWウィルフリード・ボニー(スウォンジーマンチェスター・シティ/2800万ポンド=約39億5200万円)、10位にトルコ代表FWシェンク・トスン(ベジクタシュ→エバートン2700万ポンド=約38億1200万円)と続いた。

 今冬にこのトップ10に食い込む、あるいは記録を更新するような大型移籍は実現するのか。残り1週間あまり、各クラブの今後の動向にも注目だ。

スカイ・スポーツ」が報じた、プレミアリーグの“冬の高額移籍トップ10”は以下の通り。

1位 フィルジル・ファン・ダイクオランダ代表DF/サウサンプトンリバプール
2018年1月/約105億8000万円

2位 ピエール=エメリク・オーバメヤン(ガボン代表FW/ドルトムントアーセナル
2018年1月/約84億6900万円

3位 クリスティアン・プリシッチ(アメリカ代表MF/ドルトムントチェルシー
2019年1月/約81億3000万円

4位 アイメリク・ラポルテフランスDF/ビルバオ→マンチェスター・シティ
2018年1月/約80億4300万円

5位 フェルナンド・トーレス(元スペイン代表FW/リバプールチェルシー
2011年1月/約70億5700万円

6位 フアン・マタ(元スペイン代表MF/チェルシーマンチェスター・ユナイテッド
2014年1月/約52億3500万円

7位 アンディキャロル(元イングランド代表FW/ニューカッスルリバプール
2011年1月/約49億4000万

8位 エディン・ジェコ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FW/ヴォルフスブルクマンチェスター・シティ
2011年1月/約45億8700万円

9位 ウィルフリード・ボニー(元コートジボワール代表FW/スウォンジーマンチェスター・シティ
2015年1月/約39億5200万円

10位 シェンク・トスン(トルコ代表FW/ベジクタシュ→エバートン
2018年1月/約38億1200万円(Football ZONE web編集部)

(左から)トーレス、プリシッチ、ファン・ダイク、オーバメヤン、ラポルテ【写真:Getty Images】