国際政治学者の三浦瑠麗氏(38)が、韓国海軍のレーダー照射問題で、韓国からのビザなし渡航を制限するべきだとする意見が上がっていることについて、自身のTwitterで持論を展開。その内容が物議を醸している。

 三浦氏は自身のTwitterで、
「韓国からの観光客にビザなし渡航を認めないなどの意見があるようですが、これは日本が自身の首を絞めるもいい所の意見です。韓国国内に知日、親日を育てるには経済的利益と観光、留学しかないのですから、日本を好きな人を締め出して何の得があるのでしょうか。」と投稿。

 「政府と国民は別」として、ビザなし渡航制限を「行うべきではない」と持論を展開。リベラル思想を批判することが多い同氏だが、この案については「日本自身の首を絞める」とした。

 この発言に、一部ネットユーザーが激怒。「歓迎してきた結果、韓国の増長を招いた」「反日政府と断交するのは当然」「好きならビザを取って来日するはず。持たない人間の中にはスパイが紛れ込んでいる可能性がある」「信用ない国に成り下がった以上制限は当然」「反日教育がある国に親日家を育てる必要があるのか」「物が見えている人だと思ったが、こんなときに韓国を擁護するなんて見損なった」とかなり厳しい意見が浴びせられる。

 一方、普段三浦氏を批判することが多いリベラル層からは、「たまにはいいこという」「関係が悪化するようなことを日本から行うべきではない」「支持する」など、同調の声が。ただし、リベラル層からは「政府が傾きそうなので意見を変えたの?」「急に韓国にすり寄るなんて何があったの?」と皮肉る声もあった。

 一連のレーダー照射問題では、日本政府から出された証拠に対し、韓国政府は論点を変えながら「日本こそ謝罪するべき」と繰り返しており、話にならないと感じた日本政府は韓国との協議をすでに打ち切っている。そのような国のビザなし渡航者を制限することは、当然のことととらえている人もいる。

 三浦氏はそれでも「政府と国民は別」で、ビザなし渡航制限は「韓国から親日家を削ぐことになる」と考えている様子。大方のネットユーザーは、ビザなし渡航制限が「親日家なくす」ことよりも、日本防衛のために働く自衛隊員が死の危険にさらされ、その事実を認めず「逆ギレ」する韓国に対し、ビザなし渡航制限は有効な対策の1つとの意見が多いが、識者の三浦氏は、「愚策」と考えている。

 三浦氏の意見は概ね正論だと思われ、意見自体を「間違っている」と指摘した人は少なかった。しかし、「韓国に対する日本の国民感情」については考えていないようで、一部から猛批判が上がっている状況だ。

 高まった日本人の「反韓感情」。今まで通りその感情は「愚か」なのだろうか。

文・神代恭介

記事内の引用ツイートについて
三浦瑠麗の公式Twitterより https://twitter.com/lullymiura

三浦瑠麗の公式Twitterより https://twitter.com/lullymiura