オーバメヤンやプリシッチら、近年主力を放出してきたドルトムントが大型補強か

 MF香川真司の所属するドルトムントが、クリスタル・パレスコートジボワール代表FWウィルフレッド・ザハの獲得に向けて準備を進めているようだ。移籍が実現すれば、クラブ歴代最高額を更新する5000万ポンド(約72億円)の補強になる可能性があるという。英紙「ガーディアン」が報じている。

 ドルトムントは2018年1月にガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンをアーセナルへ放出。さらに、今冬にはアメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチチェルシー移籍も決まった(今季はローンで残留)。ドルトムントの主力級の選手がビッグクラブに引き抜かれるのは、もはや毎年恒例のことになりつつある。

 その一方で、若手育成に定評があり、イングランド代表にも名を連ねる18歳のMFジェイドン・サンチョら若手も台頭している。しかし今冬は、さらなる補強に動く姿勢を見せており、英紙「ガーディアン」によればクリスタル・パレスのザハ獲得に動いているという。

 2023年6月まで契約を結ぶザハの移籍に関して、クリスタル・パレスの要求額は約5000万ポンド(約72億円)とも言われている。13年に加入したマンチェスター・ユナイテッドでは本領発揮に至らず古巣に舞い戻る格好となったザハだが、復帰後は目を見張る活躍で、プレミア屈指のサイドアタッカーとして力を示している。

クリスタル・パレスは岡崎がターゲットの1人とされるが、去就に影響が出る可能性も…

 これまでのドルトムントのクラブ歴代最高額の補強は、16年夏に獲得したドイツ代表FWアンドレシュールレの3000万ユーロ(約37億5000万円)で、移籍が実現すればクラブレコードを大幅に更新することになる。

 なお、記事では今冬のクリスタル・パレス側の補強についても言及があり、レスターのFW岡崎慎司ターゲットの1人になっているようだ。ただし、これについては「クリスティアン・ベンテケが負傷から復帰に向かっており、岡崎慎司への熱は冷めている」とも指摘されている。

 ザハの移籍が決定すれば、ドルトムントで不遇の時間を過ごしている香川はもちろん、前線の複数ポジションをこなせる岡崎の去就にも影響を及ぼしかねない。残り約1週間となっている冬の移籍市場で、日本人選手も巻き込むビッグディールは成立するか。(Football ZONE web編集部)

クリスタル・パレスのFWウィルフレッド・ザハ【写真:Getty Images】