世の中には人が作った物を面白半分で壊す人もいるが、子供ならまだしも、大人になっても人が手掛けた雪だるまを壊して喜ぶ人がいるようだ。しかし今回アメリカで、雪だるまを壊そうとした大人達は少し痛い目を見たようだ。『New York Post』『CTV News』『FOX 19』などが伝えている。

ケンタッキーブーンピーターズバーグに住むコディ・ルッツさん(Kody Lutz)と婚約者のローラサンディファーさん(Laura Sandifer)のカップルは今月13日、ローラさんの妹ルーシーサンディファーさん(Lucy Sandifer)を含めた3人で大きな雪だるまを作った。

当時のピーターズバーグは雪に覆われていた。コディさんはニューヨークバッファローの出身でさほど雪は珍しく感じなかったものの、ローラさんは気候が比較的温暖なミシシッピ州の出身だったため、雪は彼女にとって心躍るものがあったようだ。

雪で気分が盛り上がった3人は、庭にある巨大な切り株を土台にして雪玉を三層、縦に重ねて9フィート(約2.7メートル)もある雪だるまを作った。3人はこの雪だるまに愛着が湧いたのか、「フロスティー」と名前まで付けて記念写真を撮った。

しかし翌14日、仕事から戻ったコディさんはフロスティーの異変に気付いた。公道からピックアップトラックのものと思われるタイヤの跡が、フロスティーに向かって2本延びていた。

誰かがトラックを体当たりさせてフロスティーを壊そうとしたことに気付いたものの、コディさんは腹立たしさを覚えるよりも思わず「インスタント・カルマだ!(即席・因果応報)」と叫んだという。

悪い行いはいずれ自分に返って報いをうけるという「因果応報」が、今回の度が過ぎる悪戯をした大人達に起きたことにコディさんは気付いた。しかも彼らの悪い行いは、「いずれ」ではなく即座に返ってきたことがフロスティーの姿で分かった。

フロスティーはトラックが体当たりしたにもかかわらず、両手を大きく広げて堂々と立ったままでいた。そして破損している土台の雪玉の中から高さ約1メートル、幅約1.5メートルはあろうかと思う大きな切り株がむき出していた。トラックがこの切り株に激突して破損したことは、その状況を見れば明らかだった。

コディさんがこのフロスティーの写真をFacebookに投稿したところ、多くの人に笑いをもたらしたようだ。コメントの中には「このトラックの運転手、保険会社に何て言うんだろうね?」「これ見て笑っちゃった。彼らの行いは彼ら自身に返って来たんだね」「職場の誰かがバンパーの壊れたトラックに乗って来てない?」とあった。

コディさんはメディアのインタビューに対し、「それはもう大笑いでしたね。知ってると思うけど、良いことが起きるのも悪いことが起きるのも自業自得、因果応報ってことなんだよ。今回は僕達含め、誰もがフロスティーから貴重な教訓を学んだと思うよ」と語っている。

画像は『Tree-Stump Frosty 2019年1月17日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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