1月26日(土)放送のアニメ『逆転裁判〜その「真実」、異議あり!〜Season2』(昼5:30-夜6:30、日本テレビ系)の見どころや現場での裏話を、1月中旬に行われた番組イベントでの梶裕貴、悠木碧、ゲーム「逆転裁判」の巧舟ディレクター、永井幸治チーフプロデューサーのトークより紹介する。
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同アニメは、法廷を舞台にした人気アドベンチャーゲーム「逆転裁判」が原作。主人公の弁護士・成歩堂龍一(CV:梶裕貴)が、奇想天外な事件に巻き込まれながらも、助手・綾里真宵(CV:悠木碧)とともに無実の罪を着せられた依頼人を助けるため、証拠を集め法廷で戦っていくという内容が人気を博している。
1月26日放送の「逆転の潮騒が聞こえる」はアニメオリジナルエピソード。成歩堂は、真宵のいとこ・綾里春美から壊れて穴の開いた巻き貝を見せられ、これと全く同じものを見つけてほしいと頼まれる。この貝は、特定の海辺にしかなく、捜索の手掛かりは真宵が書き残した道しるべのメモだけ。メモが何を示しているかに気づいた成歩堂は、春美を連れて貝探しに出発する。
■ 梶裕貴、悠木碧が語る見どころ「はみちゃん×ナルホドくんコンビに注目!」
梶裕貴(以下、梶):(1月26日放送回は)綾里姉妹、いとこの春美ちゃん、ナルホドくんの珍道中です。
悠木碧(以下、悠木):ナルホドくん(成歩堂)から見た真宵ちゃんの破天荒な空気感じゃなくて、はみちゃん(春美)から見た真宵ちゃんの“理想のお姉さん”感、真宵から見た千尋さんの“理想のお姉さん”感もあるようなストーリーになっているんですが、個人的には はみちゃんとナルホドくんっていう謎のコンビもすごく良くて!
梶:謎ってなんだよ!
悠木:結構謎のコンビじゃないですか?
梶:まあ確かに、あの姿で二人で街歩いてたら何かな?ってなるよね。スーツのとんがり頭と、ピンク色のすごい髪型の二人が手をつないで歩いてる。
悠木:不思議な感じでしたけど、はみちゃんって基本すごい大人なのに、突然何かの度をはずしてバーン!って子どもになるんですよね。その感じがナルホドくんとかみ合っているんだか、かみ合っていないんだか…みたいなのが超面白かったんで、是非見てください!
梶:真宵ちゃんの真宵ちゃんらしいワードとか要素も結構出てくる。
悠木:逆転裁判だー!ってなるツッコミどころだなっていうシーンがある。それと悔しいけどちょっとうるっとしちゃう…みたいな逆転裁判の良さ!
梶:いろんな要素が詰まってますから。ぜひ見てください!
■ 千尋さんのことをもっと好きになった
――1時間SPを見ていただいてどうでしたか?
梶:(会場でお客さんと一緒に見ていて)一番リアクションが良かったのが「(証拠品を)食べちゃいました」っていうところでしたね。びっくりですよね! 巧舟さんがどんな気持ちで書いたのかを知りたいですよ。
巧舟ディレクター(以下、巧):あのエピソードを書きたかった、「食べちゃいました」を書きたくて逆算しました(笑)
梶:食道と胃が心配ですよね。後にも先にもそんな弁護士はいないと思いますけど! ゲームの方ですごく人気のエピソードで、すごく印象的で、僕もプレイさせていただいて、“RYU”って書いてあるセーターを着てる成歩堂くんを、いつか演じられる日が来るかな?と思っていたので、このエピソードをやれるのはすごく嬉しかったですね。
ナルホドくんがガッツリしゃべるっていうのはテレビ放送だと久しぶりというか、最近別のキャラクターが目立ったりする話が多かったので。
悠木:カネスキーさんとか!
梶:そう!ジャムヌッテ・パンタベルノとか。(この印象的な名前は)もう頭から離れないんですよ!
悠木:(キャラクターの名前は)巧さんが考えたんですか?
巧:城楼須(じょうろうす)はらみから始まり…、本当はね、ジャムヌッテさんってもっと重要な役で書いてたんですよ、ちょっと時間の関係で先に出ちゃいました。
梶:すごい良いキャラですよね! 話が脱線しましたけれども、リアル回の印象が強かったりするので、久しぶりにしゃべったなと思ったら大学生のナルホドくんでだいぶ雰囲気が違うなって。
悠木:まず“勇盟大学”っていうのがすごい、呑田菊三(のんだきくぞう)も! それ効いちゃダメなタイプのやつ!
梶:名前すごいですよね。
巧:シリアスな話なのに、大事なところで呑田菊三が…とか、“カゼゴロシZ”が…とか、なんであんな名前にしたのかな…って反省しながら見てますよ。
梶:でもその分、頭にも残りますけど。そんな雰囲気の違うナルホドくんを演じられて、「ゴホッゴホッ」とかゲームの印象の通り再現できればと思いましたし、「うそだわーん」って台本に書いてあったのは正解がどうなのかなと思いましたけど(笑)。そういうのも含めて、我々世代で言うと懐かしさを感じる、古き良きアニメのノリみたいなのをこのご時世に楽しめるっていうのも逆転裁判ならではだと思うので、やってても楽しかったし、面白かったですね。
悠木:(1時間SPは)千尋さんのことをもっともっと好きになっちゃう回ですよね。
梶:千尋さんかわいい! 「しっかりするのよ、千尋」って自分で言うのが、自分のこと名前で呼んじゃう千尋さんかわいい!
悠木:途中すごい脚からぐわーって舐めてくる絵作りのところ、スカートが短い。
梶:千尋さんってすごい優等生キャラなイメージだったんですけど、あれが法廷にいちゃいけない。
悠木:ちなみがいた分、まともに見えていたけど冷静に考えると谷間がめっちゃ見えてる。
梶:(ちなみは)色気で何とかしよう感ありましたよね、まんまと裁判長と亜内検事はメロメロでしたよね。
巧:(1時間SPでは真宵のせりふが無かったので、)最後にひと言真宵ちゃんに言わせてあげればよかったな。シーズン1で(真宵が)千尋さんの物まねをやったじゃないですか、あれが超似てて!
梶:今日千尋さん(CV:中村千絵)にも来てほしかったなー。
――弁護士と被告人を演じるうえで意識したことはありますか
梶:だいぶ印象が違うので自然と変わるだろうなっていうのは思っていたんですけど、台本読んで全然口調が今のナルホドくんと違うので、台本のセリフを考えていくと自然とああいうキャラクターになっていきました。最後千尋さんの「真実をしゃべって」という発言に対しての彼の正義感、そこからの雰囲気がちょっと変わったというか、その辺はちょっと意識しつつ、今の弁護士・成歩堂龍一が誕生するエピソード0的なところでもあると思うので、その辺の変化は意識しましたね。
――梶さんから巧ディレクターへ質問はありますか?
梶:たくさん小ネタが詰まっているのですが、元ネタとか、“逆転裁判らしさ”はどうやってつくっているんですか?
巧:今回の「思い出の逆転」も逆転裁判で好きな第1話です。(ゲームでは)第1話ってチュートリアルと言ってプレイヤーがゲームのルールを把握してもらうためにあるんですね。
梶:乱暴ですよね、ナルホドくんに対して!
悠木:殴ったら忘れるだろうという。
梶:死ななくてよかったですよね。
巧:「逆転裁判3」は千尋さんの新人時代とナルホドくんを重ねよう…食べちゃおう!って。
梶:それ違う“しょうかき”(消化器)ですよね、かけてます?!
巧:…!!かけてます、ナルホドね(笑)。
梶:ナルホドね、じゃないですよ(笑)。
巧:千尋さんが切り替わるところで「ナルホドくん」って呼ぶんですよ、あそこの瞬間は大事にした。
――悠木さんから永井チーフプロデューサーへ質問はありますか
悠木:最近、大変でしたか?
一同:(笑)
永井幸治チーフプロデューサー(以下、永井):この1時間SPはスタッフもかなり疲弊しました。お正月なしで働いて。1時間SPと、オープニングとエンディングが変わるのが重なっていたので、3週間放送空きましたが、放送しているのと同じくらいの仕事量。
梶:収録は、前半後半と2週に分けて録ったんですけど、そのテンションをキープすることを意識してやらせていただきました。
永井:12話の逆転特急(「逆転特急、北へ Last Trial」)もオリジナルで0からスタート。元のゲームがあるわけでもなく、そこでまず大変な作業量。その分良い作品が出来たと思います。
梶:キャストも豪華すぎるというか、言い方悪いけど、もったいないくらいの使い方。誰がライバル検事になってもおかしくないし、誰が被告人になってもおかしくないっていう皆さんが来てくださって。登場人物がいつもより多いのもあって、本当入れ替わり立ち変わりマイクに入る臨場感が、わー!アフレコしてるー!声優やってるー!ってなりました。
永井:アニメオリジナルのお話も何本かあるんですけど、おかげさまで評判も良く。
梶:オリジナルをここまでいっぱい挟んでくれるっていうのはすごい我々としても嬉しい。
永井:このオリジナルがよく出来ているのは巧さんにすごい協力をしていただいているから。
梶:本当毎週アフレコ現場に来てくださっていて。
巧:実は今日も行ってきたんですよ、スタジオ。
梶:僕らが行ってないのに(笑)。いろんなアフレコ作業とかもありますもんね、それだけゲームの原作の方も一緒になって作らせていただいています。
巧:でもいつも行って、また来たよって思われたりしないかな。
梶:そんなことないですよ、今日もいてくださるなと思いつつ、さあ始まるってなるとトイレ行ってくるってなって、なぜこのタイミング?!ってなる(笑)。
悠木:ピンパートのテストの前にトイレ行くっていう。
巧:監督と僕でいつもトイレ争っていて、じゃあ俺先に、って(笑)。
梶:めちゃくちゃ裏話ですね! でも本当楽しい現場ですよね。
巧:本当に楽しい!
■ 原作者がカラオケで歌おうとしたのは…?
――今回からオープニングとエンディングが変わりました。オープニングは引き続き山下智久さんです。
梶:本当ありがたいです。逆転裁判を楽しんでいただきつつ、楽曲を提供して歌ってくださっている。
巧:僕、カラオケに行って「Never Lose」歌おうとしたら無くて。発売前なんですね。だから「スターティングブルー」歌いましたよ。
悠木:またハイキーの!
梶:でもありがたいですよね、1クール目、2クール目、両方とも山下さん。山下さんの新しいCD、(両A面とも)逆転裁判ですからね!
巧:買うしかないですよね。
悠木:買うしかない!
梶:買うしかない!
――エンディングはコアラモード.さんです。女性ボーカルですけどいかがですか?
悠木:嬉しいです。ヒロインみが強くなっている気がして。でもオープニングの真宵ちゃんもヒロインみ強くないですか? こんなとこ(シーン)まだ無いで!と思いながら、あっすごいヒロインしてる!って思いました。エンディングはより女の子らしいシーンがあったりして。真宵ちゃんは回を増すごとにはっちゃけていくような気がしてる。
梶:トラブルメーカーというかなんというか。
悠木:巧さんに一番初めに真宵ちゃんやったときに言われたのが、「田舎娘のあったかさ」的なのを残してほしいと言われて、「田舎娘のあったかさ」って何だろう…?って悩むという。
梶:田舎から来てるもんね。
悠木:世間知らず的な感じかな? みんなと正解が違うんですけど本人なりに一生懸命生きてる、そんなヒロイン真宵ちゃんをよろしくお願いいたします。(ザテレビジョン)
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