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1月20日に東京・Zepp Tokyoにて、ぜんぶ君のせいだ。のワンマンライブ「ぜんぶ君のせいだ。ワンマンLIVE~革鳴共唱~」が開催された。

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ステージを覆う紗幕にライブタイトル「革鳴共唱」の文字が映し出されると、幕の向こうにぜん君。メンバー4人のシルエットが並ぶ。「ぜんぶ君のせいだー!」という叫び声を合図に紗幕が外れ、ライブは「うぇゆうぇゆうぉっ~ヒネクレノタリ~」でスタート。ステージにはメンバーのほか、のなめら(幽世テロルArchitect)、季(幽世テロルArchitect)、个喆(ゆくえしれずつれづれ)の3人も登場し、患い(ぜん君。ファンの総称)たちを率先して盛り上げた。「常花」ではましろがステージ中央のお立ち台の上で膝をつき、エモーショナルな歌声を会場内に響かせる。「WORLD END CRISIS」のイントロでメンバーがシャウトをすれば、それに呼応するようにフロアにはクラウドサーファーが出没し、会場内は異様な熱気に包まれた。また「痛カルマバ◯ス」の曲中には、如月愛海と抱き合い感極まったましろが涙を拭うひと幕もあった。

休みなく5曲が続いたところでメンバーは自己紹介へ。「病みかわいいで世界征服! ぜんぶ君のせいだ。です」というお決まりの挨拶をすると、すぐさま次の曲「唯君論」のイントロが流れ始め、一息入れる間もなくライブは再開。CO2が噴射されるなど大掛かりな演出と共に披露された「ルーザーごすぺる」、メンバー同士が向かい合って心地よいハーモニーを響かせた「独唱無題」など、4人はこれまで何度も披露してきた曲をスケールアップさせたパフォーマンスで観る者を引き込んでいく。

自己紹介以外ではMCなどが挟まれることはなく、4人は汗だくになりながらも10曲以上続けに歌い続ける。「歩兵ディストピア」で会場内に盛大なシンガロングに巻き起これば、本編最後の楽曲「Cult Scream」では咎憐无と一十三四が向き合って迫力あるスクリームを響かせて、オーディエンスを圧倒。駆け抜けるように17曲を熱唱した4人はやり切った表情でフロアに向けて挨拶し、ライブの本編の幕を閉じた。

いたちアンコール代わりに「無題合唱」で声を合わせると、赤い衣装に着替えたメンバー4人が登場し、この日初めてのMCへ。それぞれが患いへの思いを伝える中、如月は「みんなのおかげです。本当にありがとうございます。でもぜん君。はまだまだ続くので。私たちはここから変わる」と宣言し、患いたちを沸かせた。咎憐无がライブ本編での盛り上がりを受けて「革命を起こせると思った」と話すと、如月は「革命の鐘、まだ聞いてないよね?」とそれに続き、4人はZepp Tokyoでのライブに向けて作られた新曲「革鳴前夜」でライブを再開させた。「ShitEndプラシーボ」「やみかわぐんぐんか」といったライブの鉄板曲に続いてアンコールの最後に彼女たちの代表曲「無題合唱」が届けられると、会場内はぜん君。の4人を称える拍手と歓声であふれた。

アンコールを終えても熱気は冷めやらず、ライブはダブルアンコールに突入。ダブルアンコールでは4月28日に東京・日比谷野外大音楽堂でワンマンライブが行われることがアナウンスされ、患いたちを歓喜させた。この日最後の楽曲は、ぜん君。のデビュー曲「ねおねおじぇらす めろかおす」。計25曲を歌い終えた4人は弾けるような笑顔で患いたちに感謝の言葉を述べ、ステージをあとにした。

ぜんぶ君のせいだ。「ぜんぶ君のせいだ。ワンマンLIVE~革鳴共唱~」2019年1月20日 Zepp Tokyo

01. うぇゆうぇゆうぉっ~ヒネクレノタリ~
02. 常花
03. WORLD END CRISIS
04. 痛カルマバ◯ス
05. ロマンスセクト
06. 唯君論
07. オルタナティブメランコリー
08. メスゲノムフェノメノ
09. ルーザーごすぺる
10. FAIRY TALE FANTASY
11. 独唱無題
12. 君想ゐ花散りぬ
13. 独白園
14. みすふぃっとらう"ぁーず
15. キミ君シンドロームX
16. 歩兵ディストピア
17. Cult Scream
アンコール
18. 革鳴前夜
19. ShitEndプラシーボ
20. やみかわぐんぐんか
21. せきららららいおっと
22. 僕喰賜君ノ全ヲ
23. 無題合唱
<ダブルアンコール
24. Sophomore Sick Sacrifice
25. ねおねおじぇらす めろかおす

ぜんぶ君のせいだ。「ぜんぶ君のせいだ。ワンマンLIVE~革鳴共唱~」の模様。(撮影:関上貴也)