1点を追う後半35分にファン・ウィジョがネットを揺らすもオフサイド判定でノーゴール
韓国代表は25日、アジアカップ準々決勝でFIFAランキング93位のカタールに0-1で敗れ、ベスト8で姿を消した。1960年大会以来となるアジア王者の夢が潰え、主将FWソン・フンミン(トットナム)が「自分自身に腹が立つ」とコメントするなど落胆ムードが漂うなか、韓国メディアは「韓国にも、ベトナムにも薄情なVAR」と勝敗を分けたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)に“嘆き節”を炸裂させている。
パウロ・ベント監督は、エースFWソン・フンミンを今大会初めて右サイドで起用。トップ下にはMFファン・インボムを入れ、カタールに挑んだ。
試合は一進一退の攻防が続くなか、後半27分にソン・フンミンがペナルティーエリア内で相手の守備を切り裂くも、左足シュートはGK正面を突いてゴールならず。同30分には、敵陣ペナルティーエリア手前でMFイ・チョンヨンが倒されてFKを獲得したが、かつてJリーグのアルビレックス新潟でプレーしたDFキム・ジンスが左足で直接狙った一撃は惜しくも右ポストに阻まれた。
均衡が崩れたのは後半33分。カタールMFアブデルアジズ・ハティムに約25メートルの強烈なミドルシュートを決められ、韓国は先制点を許してしまう。その2分後、DFイ・ヨンの右サイドからのクロスをガンバ大阪のFWファン・ウィジョがボレーで合わせて同点に追いついたかに思われたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)適用の末にオフサイド判定でノーゴールとなった。
最後までゴールを奪えず、0-1で敗れて15年ぶりの8強敗退となった韓国。韓国紙「東亜日報」は「韓国にも、ベトナムにも薄情なVAR」と準々決勝から導入されたVARの判定に言及している。
「カタールDFの足にボールが当たったとしてゴールが認められることを期待したが…」
「クロスの瞬間、ファン・ウィジョがカタールの最終ラインよりも少し前にいたのは事実だ。しかし、韓国の選手たちはクロスを上げた際、カタールDFの足にボールが当たったとして、ゴールが認められることを期待した。ただ、VARがこれを認めなかった。韓国はゴールを取り消され、最終的に涙を流した。前日ベトナムも日本との準々決勝でVARの末にPKでゴールを奪われ、0-1で敗れた。両チームともベスト8から適用されたVARに泣かされた」
24日の日本対ベトナム戦で、後半にVARの末に日本にPKが与えられ勝負が決したことに触れつつ、VARに泣かされたと伝えている。59年ぶりの大会制覇を目指していただけに、そのショックは計り知れないようだ。(Football ZONE web編集部)
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