第17週「ラーメンだ! 福子!」 第96回 1月25日(金)放送より
脚本:福田 靖 
演出:渡邊良雄
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平
     桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎

「連続テレビ小説 まんぷく Part2」 (NHKドラマ・ガイド)

96話のあらすじ
家で作れるラーメンを作ろうと思い立った萬平(長谷川博己)だったが、信用組合をクビになりルンペンになったと学校で、源(二宮輝生)と幸(三宅希空)はいじめられて苦しんでいた。

らーめん五箇条
萬平が作るラーメンの条件は5つ。
1.おいしいこと
2.安く買えること
3.便利であること
4.常温で保存できること
5.安全であること

常温で保存できることは、貧乏で冷蔵庫がないことから考えついたもの。転んでもただでは起きない萬平さんの面目躍如であります

妊娠三ヶ月のタカちゃん岸井ゆきの)のこともあり、妊婦には栄養を、というのはダネイホンを作ったときと同じなのですが、ダネイホンは安価ではありませんでしたので、その反省をふまえて今回は安くと考えたのかもしれません。
そういえば、権利を売っちゃったからダネイホンは立花家ではもう意地でも使用しないのでしょうか。いいものだったら常備していてもよさそうなものなのに。タカちゃんにもプレゼントしたらいいのに。高いから買えないのでしょうか。

人生、いろいろ
96話ではなぜか、いろんな人の人生がクローズアップされました。
忠彦(要潤)は、吉乃(深川麻衣)に結婚するならお父さんみたいな人(家にずっといる、自分の好きなことを一生懸命やってる人はすてき)がいいと言われて大喜び。やたらドアップで目が映り、キラーンとSEまで(チーフ演出の渡邊良雄さんは今週、音を使ったコミカル演出を多用していますね)
パーラー白薔薇の夫婦(加藤雅也、牧瀬里穂)には子供が6人もいて、上はなんともう26歳。夫婦ともども、家がお金持ちで金銭的苦労はしていない(不動産屋と老舗の織物屋)ことが明かされました(老舗の織物屋って帰って来たウルトラマン(大鳥さん)の娘なのかしらん)。
苦労してこその成功や幸福というイメージは一面的でしかなく、苦労しないで気楽に生きてる人も世の中にはいくらでもいます。という事実がなぜか突然、ぶっこまれました。
萬平さんは天涯孤独の苦労人設定ですが、モデルの安藤百福さんはわりと資金面では後ろだてがあったようです。モデルについて書ききれなかったことを、白薔薇夫婦に託したのでしょうか。山師的などこかちゃっかりしている感じは世良に託したのかなという気もしています。
などと思っていたら、源と幸が学校で萬平のことでいじめにあって、ラーメンなんてつくらないでと泣いて頼みます。人生いろいろはここに集約するのでした。お父さんが好きな娘もいれば、家がお金持ちで苦労知らずの子供もいる。そして、ルンペンやラーメン作る人だといじめられるから信用組合で働いてほしいと願う子供もいる……。

「ラーメンを作ることは恥ずかしいことじゃない」(萬平)
「嫌やない!嫌やない!」「ラーメン屋になってなにが悪いのよ!」(福子)

深刻な場面なのですが、なんだか笑ってしまいました。もちろん、いじめに遭うことはとてもつらいでしょう。ただ、ラーメン屋さんがそんなに差別されるものという認識が私になかったので驚いたのです。それに、立花家があんまり没落している印象もなく。今日から元号変わりました。それによって休日とかいろいろ変わります。と急に追い立てられるような戸惑いを覚えてしまいまして……。
とはいえ、いじめは唐突に、さほどの理由がなくても起こるといいますから、源と幸は災難だったのでしょう。でも、だいじょうぶ。お父さんは大金持ちになり、いじめた子供たちも即席ラーメンを食べるようになるのですから。
(木俣冬)

朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ
べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
エキレビ!べっぴんさんレビュー

あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
エキレビ!あさが来たレビュー

1月25日に発売されたガイドブック第二弾には、ラーメンに関するページが9ページもあり、気合が感じられます。福子のファッションの変遷ページを見ると、安藤サクラさんの体型が変わってきてることを感じます。最初の頃の記事で、体幹を強調されていましたが、姿勢がじょじょによくなっているのです。肩のシルエットが確実に違う。服にもよるのかもしれませんが。