イチロー外野手マリナーズとマイナー契約を結んだことが、24日に正式に発表された。現在45歳。今年10月22日には46歳を迎える。

 キャンプには招待選手として参加するが、3月20、21日に東京ドームで行われるアスレチックスとの開幕2連戦には、メジャー契約に切り替わり出場する見込み。日米通じて、現役日本人選手では最年長となる。

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 では日本球界の現役最年長は誰になるのか。これは元メジャーリーガーの巨人・上原浩治投手。開幕直後の4月3日に44歳となる。野手ではロッテ福浦和也外野手で現在43歳。今季限りでの引退を表明し、誕生日は12月14日のため、43歳のままユニホームを脱ぐことになる。

 日本プロ野球の歴史を振り返れば、投手としての最年長記録は元中日の山本昌がほぼ全ての最年長記録を塗り替えた。50歳2カ月で最年長出場、登板、先発を記録。最年長勝利は49歳で。その山本昌が更新するまで、64年間にわたり最年長記録を保持し続けていたレジェンドの存在は、名前以外はあまり知られていない。広島県呉市出身の故・浜崎真二さん。

 阪急でプレーした浜崎は、投手と外野手をこなした二刀流だけでなく、かつ兼任監督という三刀流。そもそもプロ入りした1947年の時点で45歳という高齢だった。広島商と神戸商の2校で夏の甲子園に出場。慶応大卒業後、長く満州倶楽部で実業団選手としてプレーし、日米野球にも出場していた。

 48歳9カ月での安打。48歳4カ月での得点、三塁打、打点。46歳9カ月での二塁打。そして45歳10カ月での盗塁は、いずれも今も残る歴代最年長記録。

 山本昌に破られたが、48歳10カ月での出場、登板、先発。48歳4カ月での勝利といった最年長記録も保持していた。

 その後、高橋、トンボ、毎日、巨人、国鉄などで監督・コーチを歴任。阪急監督時代の1953年には息子の勝が入団し、プロ野球史上初めての親子選手となった。身長156cmと小兵で、こちらも弟の忠治と並び歴代最低身長とされている。

 選手としてよりも、引退後の監督、評論家時代の歯に衣着せぬ発言で当時の球界ご意見番として存在感を発揮した。「球界彦左」のニックネームが付けられ、1966年に上梓した本は「球界彦左もの申す プロ野球毒舌録」。体格のハンデをものともせず、豪快に左腕を振る投球フォームのイラストが表紙である。

 選手としては通算30試合の出場だったが、監督通算1203試合で535勝など球界への貢献が認められ、1978年野球殿堂入りした。

 イチローは常々「50歳までは現役」と目標を公言している。球界彦左の48歳9カ月での安打を上回る、50歳での安打を放つことはできるのか。どのレジェンドも常識破りの逸話を多く持つが、数字に関しての破天荒具合では、日米通算4367安打など多くの前人未踏を踏破してきたイチローを上回る存在はいまい。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

イチロー「50歳までは現役」 球界最年長の各記録は?