1月28日(月)夜8時から、月曜名作劇場「森村誠一サスペンス『魔性の群像 刑事・森崎慎平5』」(TBS系)が放送される。本作は、執念の刑事・森崎(小泉孝太郎)が、難事件解決に挑む姿を描くシリーズ第5弾。森崎ら敏腕刑事たちが刺殺事件の遺留品である“黒の組紐”を手掛かりに、事件の真相を追っていく。

【写真を見る】主演の小泉孝太郎との意気の合った演技にも注目

今回、ザテレビジョンでは森崎の相棒・雨宮を演じる和田にインタビューを実施! 森崎と、第3弾からの登場となった雨宮の意気の合ったコンビネーションにも注目したい今作。和田には、撮影の裏側や共演者の印象のほか、和田自身の原動力について語ってもらった。

――今回の第5弾について、感想を教えてください。

前回僕が出させていただいた第3弾の時は、すごく個性豊かな俳優さんたちが集まっていて既に出来上がっていたチームだったので、なじむのに時間がかかりましたね。今回は、前回と比べて捜査一課のメンバーががらりと変わっていて。一度やっていることもあり、手さぐり状態ではありましたが、わりとすんなり溶け込めた感じでしたね。多分それは、捜査一課のメンバーの中にうまく溶け込めたというよりも孝太郎さん演じる森崎さんの存在が大きかったのかなと思います。

――小泉さんとの掛け合いが多いと思いますが、演技について小泉さんと相談したりされたんでしょうか?

特にはしていないです。監督も仰っていたんですが、小泉さん演じる森崎はだんだん風格が出てきたんですよね。それは僕も側で感じていて…。みんなをドンと受け止めているみたいなスタンスが、形だけじゃなく心から滲み出ている気がします。それを捜査一課のメンバーが強く感じているからこそ、居心地よくかつ刺激的で魅力的な捜査一課のチームになっているのかなって思います。

■ キャラクターの変化や成長があるところがこのシリーズの面白さ

――雨宮を演じる上で気を付けていることを教えてください。

雨宮の役割は森崎さんのパートナーなので、“2人の関係性がどう見えるか”が特に大事なことだなと思ってましたね。空気感とかシーンごとの役割に意識を持って行って演じるようにしていくようにしています。だから、細かい部分を詰めていくというよりは、作品の空気感の中でどう見えるかを大事にすることで、雨宮というキャラクターが見えてくると思います。

――ご自身と雨宮、共通する部分はありますか?

どこかちょっと熱かったり、情があるところ。組織の中のムードメーカーみたいなところは、もしかしたら似ているのかもしれません(笑)。僕自身も、自分をそこまで分析できていないのでわからないですけど(笑)、人によく言われることを振り返ると、そうなのかなって思いますね。

――森崎は“執念”“しつこさ”が特徴ですが、雨宮の特徴はどんな部分でしょうか?

雨宮は、捜査一課の中では若い立ち位置になると思うので、若さゆえの勢いや熱量ですね。思わず感情が先に出てしまうような、情熱的な部分、熱血的な部分は雨宮の特徴の一つなのかなと感じます。

――第5弾となる今作では、雨宮のお茶目なシーンもありますね。

雨宮は結構、突発的にそういうことをしてしまうんですよね(笑)。作品を重ねていくにつれて「そうか、雨宮ってこんなところもあるんだ!」って気付かされることも多くて、キャラクターの変化や成長があるところがこのシリーズの面白さでもあるのかなと思います。シリーズものは、過去にやってきたことや設定をもちろん大事にしていかなきゃいけないと思うんですが、固執しすぎず「面白い」と思えば、新たな設定として加えて「前回から今回の間に何かがあったんだろうな」って、視聴者に想像させることができる。そういう変化が楽しめる作品だと思うので、前回にこだわりすぎず、僕自身が3年ぶりにこの役と再び向き合った今、どう感じているのかを素直に出して演じました。

だから前回と見比べたら「あれ、ちょっと違うんじゃない?」って思う部分もあるかもしれないですけど(笑)、そういう変化を僕自身も楽しんでますし、視聴者の皆さんにも楽しんでもらえるんじゃないかと思います。

■ 新しい台本をもらうとワクワクします

――お気に入りのシーンを教えてください。

捜査一課でのシーンが、すごく好きです。作品として出来上がった時には、他愛もないシーンになってると思いますが(笑)。

刑事ドラマではすごくありきたりなシーンではあるんですけど、何だか心地がいいんです。きっとこの捜査一課が、本当にいいメンバーなんだろうなって。前回とはまた違う、いい空気の中でみんながそろってやることで、さらにいいシーンが生まれそうな感じがしてて。この作品を支えているこのレギュラーメンバーの雰囲気が大事なのかなって思いましたね。

今回は、最初から距離感も感じなかったしほかの作品で共演したことがある方も多かったので、1から積み上げるという作業もなく、積み上げられているものの上にさらにみんなで積み上げて行く感じでした。

――ご自身の原動力になっているものは何ですか?

“役に出会う楽しさ”です。役をもらうということは、そのキャラクターと僕自身が出会うこと。役と出会うということは、人と出会った時に相手を知ろうとして、仲良くなっていく作業と同じことだと思うんです。だから、さまざまな作品に出演させていただいて、それだけの多くのキャラクターと出会えて向き合うこと自体が本当に楽しいんです。もちろん、役作りっていうのは大変な作業ですし、上手くいくこともあれば上手くいかないこともありますよ。自分は「上手くいったなぁ」って思っているのに、周りからはあまり評価されなかったり。逆に「上手くいかなかったなぁ」と思っていたら、周りに「よかったよ!」って言われたり(笑)。役作りは役者の楽しみの一つでもあると思うんです。だから、新しい台本をもらうとワクワクします。

作品としての面白さも大事ですが、「どんなキャラクターなんだろう?」って読み解いていくことが楽しいですし、それが僕自身の原動力になりますね。

――疲れた時のリラックス方法を教えてください。

よく役者仲間を家に招いて、みんなで鍋をつついたりするんです。それが僕にとってのストレス発散というか、ライフワーク。楽しみの一つでもあり、趣味の一つなんです。すごく癒されますね。もちろん、仕事の話や芝居の話もしますけど愚痴を聞いてもらったりもして(笑)。夏はみんなでバーベキューに行ったり春は花見をやったり、季節ごとの行事でみんなで何かをするのが好きなんです。みんなでワイワイやって、みんなの楽しそうな顔を見ている時が僕の癒しですね。(ザテレビジョン

月曜名作劇場「森村誠一サスペンス『魔性の群像 刑事・森崎慎平5』」(TBS系)に出演する和田正人