経済誌がカブスの補強を特集「お買い得な選手を獲得している」

 エンゼルスからFAとなっていた田澤純一投手がカブスマイナー契約を結ぶと地元メディアが報じた。今季は、同い年のダルビッシュ有投手が所属する名門球団でメジャー昇格を目指してスタートを切ることに。米経済誌は「お買い得な選手」の獲得を続けているカブスの動きに注目。「小さな補強」と表現している。

 カブスは今オフ、先発左腕コール・ハメルズとの1年2000万ドル(約22億円)の契約延長オプションを行使。ただ、ほかに目立った補強はしていない。当初はFA市場の目玉のブライス・ハーパー外野手の移籍先候補にも挙がっていたが、昨オフにダルビッシュ有投手を大型契約で獲得したことなども補強に動かない理由の1つではないかと報じられている。それだけに、昨季は肘の故障で不本意な結果に終わったダルビッシュの復活への期待は大きい。

 そんな中、世界有数の経済誌「フォーブス」(電子版)は「セオ・エプスタインはカブスロースターを補強するためにお買い得な選手を獲得している」とのタイトルで特集を掲載。今オフのカブスの補強策を分析し、「金銭面で余裕がなさそうな状況で、セオ・エプスタインとシカゴ・カブスは今冬ロースターを補強するためにクリエイティブにならなければならない。“小さな補強”が現時点でカブスのオフのプランを表現するのに正しい言葉である」と伝えている。

 記事では、カブスの今季の「大きな懸念」はブルペンにあると指摘。昨季はリーグトップ防御率3.35を誇ったカブス救援陣だが、元日本ハムのアンソニー・バース(オフにレッズ移籍)を含め、その原動力となった投手の多くがすでに在籍していないからだという。さらに、自己最多イニングを記録したスティーブン・シシェック投手のコンディション面も不透明で、抑えのブランドン・モローも負傷のため開幕に間に合わないとしている。

「5ドルDVD棚のMLB版で買い物をしてブルペンの穴を埋めている」

カブスのブルペン陣が球界トップレベルだとは考えにくい。そのため、エプスタインはここ2週間でお買い得選手を求め、弱点のブルペンを補強できるかもしれない選手を数人獲得した」

フォーブス」はこのように分析。「ロブ・スケーヒル、ジョージコントス、ジュンイチ・タザワとマイナー契約をした」と田澤らの名前を挙げ、「全員マイナー契約であり、1つのブルペンの座を争うことになる。そのため、この中の1人が2019年に好投すれば、カブスにとっては大成功である」とも言及。“ローリスクハイリターン”の補強であるとの見方だ。

「今オフはエプスタインのフロントオフィスにとって現時点で最大の試練となるかもしれない。カブスは過去数年間、課題を解決するためにお金を使うことができたが、今冬はいくつもの問題に直面している。ハーパーなし、マチャドなし。クレイグ・キンブレルザック・ブリトンさえない。代わりに、カブスウォルマートスーパーマーケットチェーン)の5ドルDVD棚のMLB版で買い物をしてブルペンの穴を埋めている。これが上手くいくかは分からないが、現時点でエプスタインは限られた資金で上手く掘り出し物を見つけている」

 特集ではこのように結論づけているが、田澤にとって大きなチャンスがある状況であることも確か。昨季終盤にはエンゼルスで輝きを取り戻しつつあっただけに、マイナー契約からブルペンの一角を掴み取りたいところだ。(Full-Count編集部)

カブスとのマイナー契約が報じられた田澤純一【写真:Getty Images】