2019年1月23日、中国青年報は、「ダボス会議において阿里巴巴(アリババ)の馬雲(ジャック・マー)会長が『若者がモバイル決済を好むのはお金がないからだ』と発言したことが中国のネット上で物議を醸している」とする記事を掲載した。
記事はまず、馬氏が「クレジットカードが世の中に登場した時、金持ちだけがクレジットカードを持った。しかしモバイル決済が登場した時、彼らはこれを信用しなかった。なぜなら彼らが信用していたのはクレジットカードだったからだ。しかし若者はすぐにモバイル決済を受け入れた。なぜなら彼らはお金がなかったからだ」と発言したことを紹介。馬氏の発言は中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の複数のアカウントにより拡散された。
ネット上では「馬さんは僕たちのお金で稼いだはずなのにまだ僕たちがお金がないなんて言ってる」「僕たちがいなければあなただって貧しかったんだ」「とても傷ついた」など批判的な意見が見られるが、馬氏の発言を理解する意見もある。「傷つくけど、本当のことだよね」「高額のものは現金で、少額のものはスマホで払う。そうしたら貧乏臭く見えない」「馬パパは若者を理解しているな!」などというものだ。
また、「モバイル決済のおかげで銀行での複雑な手続きから解放された。アリペイには感謝している」「現金を取り出すのが面倒だからスマホで払うんだけどね」と、利便性を感じてモバイル決済を利用している人のコメントも散見される。
このほか、開き直って「貧乏ですが、何か?」というコメントや、「中国で普遍的に利用されるためにはまず若者から始めよう、という意味では?モバイル決済は絶対安全というわけではないから、大金を失うリスクのある金持ちに普及させる前に、そもそもお金のない若者が先に利用すれば、何かあっても大した金額を失うわけではない」と、個性的な理解を記したコメントもあるようだ。
記事は、中国銀聯が公表したデータを引用し「2018年、中国の国民一人あたりの毎月のモバイル決済金額は約2600元(約4万2000円)だった。学生は1952元(約3万2000円)だが、5元(約81円)支払うごとに2元(約32円)をモバイル決済で支払っている」と伝えた。(翻訳・編集/和田)

23日、中国青年報は、ダボス会議でのアリババの馬雲会長による発言内容がネット上で議論となっているとする記事を掲載した。