今年最も目立ったのはあの厚底シューズだった!
数々の新機軸が発表されたスポーツ&アウトドア業界の2018年。そんななかで最も目立ったのは『ナイキ ズームヴェイパーフライ4% フライニット』で間違いないだろう。前作『ズームヴェイパーフライ4%』の後継としてリリースされたこのモデルは、ベルリンマラソンで同モデルをベースとした靴を履いたエリウド・キプチョゲが2時間1分39秒という世界記録をマークしたのに続き、シカゴマラソンでは大迫傑が2時間5分50秒の日本記録をマークした際にも着用するなど、前作に続いて世界中で好記録をマークし続けた。

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そのほかにも超長距離レースを走るランナーにとって悩みの種となっていたバッテリー寿命問題を解決した『スント9』の登場も、このカテゴリーの大きなトピックスだ。これまでスポーツブランドはオリンピック前年に新作ラッシュをかけていたが、前々年となる2018年も豊作の1年だった。

No.1
話題の厚底シューズが大幅モデルチェンジを敢行!


ナイキ
ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット
価格:2万8080円

着地時のエネルギーの85%を反発力に変換するというズームXフォームとカーボンファイバープレートを内蔵することで、飛ぶような推進力をランナーに与えた『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4%』がアッパーにフィット性に優れたナイキ フライニットを使用するなどモデルチェンジ。前作に続き、このシューズを履いたアスリートが好記録を収め、マラソンシーンを席巻することになった。

ズームXフォームとカーボンファイバープレートの組み合わせがランナーに飛ぶような推進力を与えることに成功。


No.2

エコー
ECCO EXOSTRIKE MENS OUTDOOR BOOT GTX
価格:3万3480円

快適性に定評のあるエコーから斬新なデザインのアウトドアブーツ、エキソストライクが発表されたのは今春のこと。以来、ファッション関係者にも愛用者が急増するなど、従来のブランドイメージを覆すことに成功し、この秋にはゴアテックスバージョンも登場。

No.3

メレル
コールドパック アイス+ミッド ポーラウォータープルー
価格:2万4840円

冬季の市街地で注意すべきなのが、路面の凍結。雪国育ちの人々は、このような状況に慣れているが、そうでない人は滑ったり、転倒したりといったことも珍しくない。そんなときの強い味方が、このモデルなどに採用されたビブラム アークティックグリップ。 -20度まで硬化せず、凍った路面でも驚異的なグリップ性を発揮する。

No.4
サイドのポケットが高支持を得ることに成功!


C3fit
ノベルティエレメントエアーロングタイツ
価格:1万5120円

ザ・ノース・フェイスとのコラボレーションから誕生したこのタイツは、ランナーの「ランニングタイツにも収容力の高いポケットがあれば……」という要望に応え、今春に大ヒット。入荷即完売を繰り返すなど、ショートタイツバージョンと共に、2018年のランニングアパレル市場における屈指のヒットアイテムとなった。

No.5
異次元の電池寿命で超ロングレースにも対応!


スント
SUUNTO 9 BARO
価格:8万4240円

一般的なランニングウォッチの場合、GPS機能をオン状態だと電池寿命は10時間以下というのが相場だった。これだと100kmレースや100マイル(約160km)といった超ロングレースには対応できず、大きな悩みとなっていた。そんな状況を改善してくれたのが、6月末に発売された『スント9』。GPSトラッキングをオンにした状態で、モードにより25時間から最大120時間まで記録が可能。これなら長距離レースも心配なしだ。

心拍は精度に定評あるバレンセル社との共同開発による光学測定方式を採用している。

【各ジャンルのプロたちが語る 2018年ベストアイテム50】

今回は2018年をふり返る“ベストアイテム”企画を敢行!2018年、最も熱かった製品は何だったかを各ジャンルのプロが独断と偏見でピックアップする!!

※『デジモノステーション』2019年2月号より抜粋。

text南井正弘
(d.365
掲載:M-ON! Press