「男性も育休を取ろう」と会社から言われても、「何をするの?」と疑問に思うケースも。1月27日に発売の本書は、その知られざる実状を「男性会社員」の立場からまとめた、新世代のノンフィクション体験記です。

  • 分かってなさすぎた男の、超的外れ予想

大手広告代理店の電通で、コピーライターとして勤務する本書の著者、魚返洋平(うがえり・ようへい)氏。
彼が育休直前に考えた1日のスケジュール予想は、以下のようなものでした。

世間一般に言われる「授乳は3時間おき」という話を聞けば、図のように「授乳を20~30分して、約3時間休んで、また授乳」と思いがち。
上の円グラフでいえば「●」などの部分だけ、何かしらのお世話が発生する、というイメージでした。
しかし、それは、「甘い、甘い…甘すぎるっ!!」と、すでに子を持つ人たちからお叱りを受けそうなほど甘いものでした。
そう、生後1カ月のリアルな1日はこう!
「●」の瞬間だけお世話するなんて、とんでもない。すべてのお世話が線、いや「面」でつながってしまうのです。
こうして、生後1カ月前後の乳児の世話は、「授乳→オムツ→あやす」を絶え間なく続ける‟育児スパイラル”に陥るのです。
そこに「自分の時間」や「ぐっすり眠る」などという贅沢は入る余地は一切ありません。
1時間かけてランチは、優雅。映画をちょっとでも観ようなんて、もはや貴族。
これが、もし「ワンオペ育児」だったら、どれだけエグイか……。
夫が育休を取れば、必然的に妻の育児への大変さを共有できます。
  • 仕事の快楽に匹敵する「黄金の時間」
しかし、男性が育休を取る醍醐味は、それだけにとどまりません。
そのひとつは、ずっと一緒に赤ちゃんといなければ立ち会えない「黄金の瞬間」です。

赤ちゃんが言葉にもならない音を、初めて口から出した瞬間。
沐浴を終えて、赤ちゃんを泣かすことなく服を着せ、寝かしつけられた瞬間。
便秘気味で心配していたところ、ウンチをしっかり出した瞬間。

著者の魚返氏は、これらに出会えると「いいコピーが降りてきた、というのに匹敵する」と言います。
そして、そのあとに飲むお酒は美味しい、と。

このエピソードは、まだまだ育休序盤のお話。
本書では、保活やパパ友関連の話はもとより、お金やキャリアの心配などへの疑問にも答えます。

男性が育休を取るとは、どういうことか? 夫婦共働きで育児をするとは、どういうことか? そして、家族を持つということは、どういうことか?
本書は、新しい世代の働き方・家族像を考えるに相応しい一冊となりました。

『男コピーライター、育休をとる。』とは?
株式会社電通のオウンドメディア「ウェブ電通報」にて、2017年7月~2018年9月まで連載された人気コラム。
連載初期からエッセイストの小島慶子氏がツイッターで言及されるなど、その更新に多方面から注目が集まる人気コラムでした。
本書は、同コラムを大幅に加筆・修正し、さらに約4万5000字を加筆したものになります。
(図版原案・著者/制作・鈴木成一デザイン室)
  • 目次
第1章 育休を開業しよう
第2章 おっぱい、ウンチ、そして育休
第3章 育休への道
第4章 乳母車で街へ出る
第5章 わが家の保活体験記
第6章 5つの育休Q&A
第7章 育休の終わり、すべての始まり
第8章 「イクメン」にはうんざりだけど
第9章 育休から戻ってみたら(前篇)
第10章 育休から戻ってみたら(後篇)
第11章 隠れ子ども嫌い
第12章 続・わが家の保活体験記
第13章 デイアンハーフの育児休暇
  • 書籍概要
書名:『男コピーライター、育休をとる』
仕様:四六判(188×130mm) / ソフトカバー /232 ページ(1C)
定価:本体1,500円+税
ISBN:978-4-479-39318-4
発売日:2019年1月27日
発売元:株式会社大和書房

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配信元企業:株式会社 大和書房

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