中国人は日本人と同等、もしくは日本人以上に教育熱心だと言えるだろう。中国は人口が多く、それだけ競争が激しいことも親の教育熱を高める要因となっていて、日本をはじめとする海外の優れた教育を積極的に取り入れたいと考える中国人は少なくない。

 だが、日本と中国では同じ幼稚園であっても実施されている教育内容に大きな違いがあることに驚く中国人は多いという。中国メディアの快資訊はこのほど、日本と中国の幼稚園の教育方法を比較する記事を掲載し、「日本の教育のほうが優れている」と伝えている。

 記事は、日本と中国の幼稚園の教育で大きく異なっているところは、「日本では子どもを積極的に外に連れ出すが、中国では子どもに勉強ばかりさせること」であると紹介、日本の幼稚園では子どもたちと博物館に行ったり、近くの野原へ出掛けて自然に触れる機会を設けたりと、勉強以外の教育が行われていると伝えた。

 日本でこのような教育が行われている理由について、子どもたちの感情を豊かにしたり、情緒を育むことの方が勉強より幼児にとっては重要だと考えられているためだと指摘。また、このような教育ができる背後には、自然環境がよく、治安も良いという事実もあるとし、引率者も安心して子ども達を外に連れ出すことができるのだと指摘した。

 記事では中国の幼稚園でどのような教育がなされているかについては詳しく論じられてはいないが、日本の幼稚園とは逆で、過保護な環境のもと、遊びではなく勉強をさせる詰め込み教育がなされている。学歴社会の中国では子どもの感性を育てるよりも勉強に重きが置かれているが、こうした教育に対する見直しの声も高まってきているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

比較して分かった、中国の幼児教育より「日本のほうが優れている」=中国メディア