山田孝之×菅田将暉”という人気俳優が主演を務め「クオリティが高すぎる!」「主演の2人が最高!」など、インターネット上を中心に人気を博したドラマ「dele」。18年の7月〜9月期に放送された本作のBlu-ray&DVDが、本日1月30日に発売となった。改めてどんな作品だったのか振り返ってみたい。

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トリック」「時効警察」シリーズなどのドラマを多く世に送りだしている金曜ナイトドラマ枠で放送されたこの作品は、ベストセラー作家・本多孝好が初めて完全オリジナルドラマの原案・脚本を手掛けたことでも話題に。タイトルの「dele」とはdelete、すなわち削除の意味であり、クライアントの依頼を受け、死後に不都合なデジタル記録をすべて“内密に”抹消することを生業とする主人公たちが、様々な問題に巻き込まれていく。これまでの日本のドラマでは扱われてこなかった“デジタル遺品”を題材とした多彩な人間ドラマだ。

特殊なテーマを取り上げていながら、エンタメ作品として成り立たっている大きな要因として上げられるのが、まず脚本の魅力だろう。本多が手がけた原案もさることながら、この作品では、複数の人物が担当しており、それぞれの描写や表現方法の違いが、より作品の深みを増した。

原案の本多をはじめ、『GO』(01)の原作や「BORDER」などで知られる金城一紀、『グラスホッパー』(15)の瀧本智行、『あなたへ』(12)の青島武、『進撃の巨人』二部作(15)の渡辺雄介、「相棒」の徳永富彦と、豪華なメンバーが集結。会話劇中心のエピソードなど、各話ごとにそれぞれの個性が出ており、常に新鮮味を味わうことができるのだ。

さらに脚本家たちだけでなく、音楽には岩崎太整、ドラマは今回初となるDJ MITSU THE BEATS。撮影には新鋭・今村圭佑、そしてキャストもかなりの充実ぶり。山田、菅田、麻生久美子というレギュラー陣に加えて、本作には毎回豪華ゲスト出演者が登場する。映画やテレビ界のみならず、各界で活躍する個性豊かでバリエーションに富んだスタッフ・キャストのラインナップとなっているのだ。

ドラマの題材からキャスティングまで、型にとらわれないユニークさによって、唯一無二の作品となっている「dele」。放送でハマった人はもちろん、まだ未見という人は、ソフトの発売をきっかけに足を踏み入れてみてほしい。(Movie Walker・文/トライワークス)

山田孝之と菅田将暉が主演のドラマ「dele」の魅力に迫る