元プロ野球選手の中村紀洋氏が、29日に自身のツイッターを更新。これまで応じてきたファンへのサイン対応を、今後は取りやめる考えを明らかにした。

 【サインのご要望につきまして】と題されたツイートに、署名入りの文章を写真でアップした中村氏。「サインのご要望にもお応えしてきましたが、ここ数年のデータより同じ人が住所を変え また、必要以上な枚数の増加に加え、この度サイン入りカードや、サインした物が販売されている事の報告を受けました」と、自身のサインが転売されているとした。

 そして、「純粋に応援して下さっている方々には大変申し訳ない気持ちでいっぱいですし、心が痛む思いですが、残念ながら今後一切 送付されてきたサイン依頼につきまして差控えさせて頂くことになりました事、お詫び申し上げます」と、サイン対応を取りやめると報告した。

 一部の人間の愚行により、起きてしまった今回の一件。中村氏のツイートには「ノリさんは悪くないですよ」、「わざわざこのような形で丁寧に説明していただきありがとうございます」、「一ファンとしてその選択を尊重します」などと中村氏を擁護する声と同時に、悪質なファンを批判する声も数多く寄せられている。

 今月10、21日配信記事でもそれぞれ取り上げた、プロ野球選手のサイン転売問題。王貞治氏や三浦大輔氏のように“買う必要がないくらいにサインを書く”といった形で対抗する選手やOBもいないことはないが、大多数は中村氏と同じように一部のモラルの低さに苦しんでいるようだ。

 悪質ファンへの批判コメントの中には、「こういうバカがいるから、ファン対応が皆悪くなるんですよね」というものもある。言葉を借りるならば「転売するバカ」、「それを買うバカ」がいるせいで、選手や善良なファンは心を痛め続けているのだ。

 間近に迫った春季キャンプでは、多くのファンの中にこうした「バカ」が紛れ込むことも予想される。選手やファンを悩ませる悪質行為が、これ以上新たに増えなければよいのだが…

記事内の引用について
中村紀洋の公式ツイッターより https://twitter.com/Nori_official99

中村紀洋