アニメ化が発表されていた、アニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』メインビジュアルとOP・EDテーマが発表された。

原作となる『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』はゲームデザイナーの故・菅野ひろゆきの代表作。無数に存在すると言われる並列世界を渡り歩き旅するSFアドベンチャーゲームだ。1996年にPC版、1997年セガサターン版、2000年にWindows版、そして2017年にフルリメイクされたPlayStation4PlayStationVita版が発売され、さらにNintendo Switchでの発売も予定されている。

今回のアニメ版は2017年のフルリメイク版をベースにしており、林勇、釘宮理恵内田真礼らゲームと同じキャスト陣がCVを担当する。今回発表されたキービジュアルでは林勇が演じる主人公・有馬たくやを中心に、彼を取り巻く主要キャラクターが勢ぞろいしている。

また、本作で監督を務める平川哲生と、リメイク版のゲームプロデューサー・浅田誠のコメントも届いている。

【監督・平川哲生氏コメント】
カルト的な人気作品の多くは、作品そのものの未完成な部分を、受け手側が補完することで成り立つと思います。それは『YU-NO』も同じです。壮大な構想において、現実の諸問題でクリアできなかったものの、その熱量がこぼれ出している部分が人の心を打っているのではないでしょうか。95年前後はそういう作品が多かったと思います。代表的な作品だと、『新世紀エヴァンゲリオン』『もののけ姫』『リトルブッダ』など、これは『YU-NO』にも多大な影響を与えています。
アニメ化するということで、シナリオの作成は難航しました。ゲームと違って、アニメは1本のストーリーしか描くことができない。その中で1番難しかったのは、主人公たくやの行動に一貫性や動機を与えたりする部分です。しかし、各話の脚本家の方々にもアイディアをいただいて、なんとか納得のいく形にできました。

【ゲームプロデューサー・浅田誠氏コメント】
本作が伝説のゲームと呼ばれる1番特異な点は、「A.D.M.S(アダムス)」と略させるオート分岐マッピング・システムだと思います。並列世界の物語を描くにあたり、A.D.M.Sでシナリオの分岐点などを目で確認しさらに分岐していく世界を探索する要素が一番の魅力ではないでしょうか。アニメ化において、並列世界全ルートを表現する上で、最初に計画した構想通りゲーム以外のほかのメディア展開ができたことは満足しています。逆に理論表現上、再現できなかったシーンなどに関しては悔しい思いをしました。

合わせて発表されたオープニングテーマにはアニメ『ゆるキャン△』のオープニングテーマやTV アニメ『ISLAND』のエンディングテーマなど、数々のTVアニメやゲームの主題歌を務めた亜咲花が、そしてエンディングテーマには『ノーゲーム・ノーライフ』OPテーマ「This game」や、『Re:ゼロから始める異世界生活』OPテーマ「Redo」、劇場版『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』テーマソングなど多くのアニメ主題歌を務めた鈴木このみが担当する。

アニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』放送は2019年4月から放送。