第18週「完成はもうすぐ!?」 第100回 1月30日(水)放送より
脚本:福田 靖 
演出:保坂慶太
音楽:川井憲次
キャスト安藤サクラ長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
     桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎

連続テレビ小説 まんぷく Part2 (NHKドラマ・ガイド)

100話のあらすじ
真一(大谷亮平)が再婚することになった。相手は気さくな女性・本城好美(東風万智子 元・真中瞳)
福子(安藤サクラ)が好美に会ったその晩、夢枕に咲(内田有紀)が現れて、再婚を賛成。
鈴(松坂慶子)も心から祝福する。

結婚は黄色い鳥と
真一は好美をつれて、鈴、福子、克子(松下奈緒)たち家族に挨拶に来きます。
その前に、よく出てくる、忠彦(要潤)が飼っている黄色い鳥が映ります。
この二羽の黄色い鳥、59話で忠彦が唐突にタカ(岸井ゆきの)と神部(瀬戸康史)の結婚を認める回でも出てきました。この回の演出も今週の保坂慶太さんでした。

亡くなった咲のことを気にかける一同。
17年経っても、家族がみんな、亡くなった人をこれほどまでに身近に感じていることは、素敵なことだと思います。
「おふたりの結婚を祝福します」と鈴が言うとき、背後でタカ(岸井ゆきの)の顔がぱあっと輝いていくところが、視聴者の心もいっしょに動くようで……。珍しく鈴がシリアスな分、別の人に表情をつける。なかなか考えられています。

福子が再婚相手の好美(東風万智子)と話しているとき、加藤雅也さんが、ちょいちょい気にしている表情もちゃんと映しています。これまではせっかくの加藤さんキャスティングなのに、オッケーしか言ってない印象でしたから、ここも良かったです。
今週の演出家・保坂慶太さんは俳優をよく見ているなあと思います。いや、ベテランの演出家さんたちは、気づいていても日々の作業のなか、じょじょに効率化してしまっているのかもしれず、若手だからこそ一生懸命なのかも。「わろてんか」のときもすごく意欲的なものを感じました。「真田丸」のときも。俳優の一番いい瞬間を逃しません。とにかく何かとアクチュアルなのです。この感性をいつまでも失わないでほしいと願います。
好美は裁縫が得意で、自分や家族の服を作っていて、真一の服も手作りだった場面、驚いた福子がシャツのほうに手を差し伸べますが、そこはしっかり映さず瞬間、カットを切り替えてしまう。そこもうまいと感じました。はっきりどんなシャツが見たい気もするけど、たぶん、そこは明確に見せないほうがいいのでしょう。
説明や確認ではなく、その瞬間の感覚を優先するセンスが優れていると感じます。
余計なお世話ですが、保坂演出の「いだてん」が見たい。

やっぱり鶏ガラスープ
晴れて、真一の再婚が決まったところに、萬平が、やっぱり鶏ガラスープがいいんじゃないかと考えてつくったものをみんなに試食してもらうと、ついに全会一致。みんなの心がひとつにまとまった感が出ました。
時々ご紹介している、萬平のモデル・安藤百福さんの本「転んでもただでは起きるな! 定本・安藤百福」(中公文庫)では、鶏ガラスープにしたことによって、後に世界進出したとき、豚や牛は宗教上の理由で食べない人がいるなかで、鳥は誰もが食べることのできるものだったことが功を奏すとありました。期せずしてではありますが、これもひとつの全会一致になっていたわけです。
このように、いろいろうまいことまとめている脚本。今後は、簡単に栄養がとれる「ダネイホン師匠」から、手軽に腹を満たすものを提供する「即席ラーメン師匠」と呼び名を改めたいと思います。
福子の「萬平さんはもともとものづくりの人なんです」という「ものづくりの人」といういかにも現代ふうな言葉が気になりましたが、そこは目をつぶろうと思います(何目線)。
(木俣冬)

連続テレビ小説まんぷく
NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ
べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
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あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
エキレビ!あさが来たレビュー

長谷川博己さん、要潤さん、大谷亮平さんへの、女性だったら萬平、忠彦、真一の誰と結婚したい? という質問の回答が興味深い。必読です!