『相棒17』(公式)第13話「10億分の1」。

ビルから転落死した女性。彼女は冠城亘の名刺を持っていた。
以前、思いつめた表情をしていた彼女を心配して声をかけ名刺を渡していたのだ。
自殺の線で捜査が進むが、死体の手の位置がおかしいと気づく右京さん
聞き込みのなかで、被害者がネットカフェに寝泊まりし、フリマアプリ「ウルカエール」を使っていることがわかる。
しかも、フリマアプリの取引が、実は闇取引に使われて、闇組織につながっていたのだ。
と、謎から謎へ、どんどん事件が大きくなっていくのは安定の「相棒」スタイル

この後、「ネットカフェに寝泊まりしている人は、孤独でつながりを求めているんだよ」という流れで人情話に結びつく。
のだけど、このパターン、実は「家売るオンナの逆襲」の第2話1月16日放送)とモロにネタかぶり。
「家売るオンナの逆襲」では、ネットカフェで暮らすおばさんを泉ピン子が演じ、家を買う買うといっていつまでも決めないモンスター客だと思いきや、孤独を恐れていたという展開の果に、ネットカフェまるごと三軒家万智(北川景子)が売るという荒業をみせた。
「相棒」も荒業では負けてはいない。
(ここからネタバレあり)
死んだ女性、実は人質に取られてビルから落ちたこどもを助けるためにダッシュダイブ
こどもを抱きかかえて、背中から転落。
自分は死に、奇跡的にこどもは助かる。
遺体の手の形がおかしかったのはこどもを抱えていたから。
こどもがその場にいなかったのは、「自分で戻ったのでしょう」。
「相棒」の謎解きにリアリティを求めるのは無粋だが、さすがにこれは「こどもが自らもどって何もなかった顔しているのはおかしい。まだ何か裏があるにちがいない」と考えるべき案件では?
と思うのだけど、ドラマではみんな納得して大団円をむかえた。
10億分の1ぐらいの確率でありえると思うことにしよう。
次回2月6日は、今期最高のドラマ「フルーツ宅配便」の脚本も手がける根本ノンジ脚本の14話「そして妻が消えた」期待。(イラストと文/米光一成)

『相棒season17』第13話「10億分の1」(2019年1月30日火曜日):朝日テレビ
エグゼクティブ・プロデューサー:桑田潔(テレビ朝日
チーフプロデューサー:佐藤凉一(テレビ朝日
プロデューサー:高野渉(テレビ朝日)・西平敦郎(東映)・土田真通(東映)
脚本:神森万里江
監督:片山修
音楽:池頼広
制作:テレビ朝日/東映

出演
杉下右京水谷豊)特命係警部
冠城亘反町隆史)特命係巡査
青木年男(浅利陽介)特命係巡査部長
角田六郎山西惇)組織犯罪対策部第五課課長
月本幸子(鈴木杏樹)花の里の女将
伊丹憲一川原和久)捜査第一課刑事
芹沢慶二(山中崇史)捜査第一課刑事
中園照生(小野了)刑事部参事官
中野絢子(大和田美帆)ビル清掃員
橋本美由紀(大路恵美)転落死する女性

相棒公式サイト

イラストと文/米光一成