ユーザー登録を行えば誰でも利用可能、文化庁実証事業としてニーズの把握や使い勝手を検証
権利情報集約化等協議会

音楽関係団体等で構成する権利情報集約化等協議会(座長:末吉亙(弁護士))は、2月1日平成30年文化庁「コンテンツの権利情報集約化等に向けた実証事業」の一環として、音楽著作物の権利情報の一括検索サイト「音楽権利情報検索ナビ」(https://www.music-rights.jp/)を公開しました。

スマートフォンや動画投稿サイトなどを使って、誰もが簡単に多様な著作物を利用すると同時に、自分が創作した著作物を手軽に公開できる「一億総クリエーター」「一億総ユーザー」時代にあって、著作物の適法かつ円滑な利用を促進する必要性が高まっています。
そうしたなか、文化庁は、コンテンツの権利処理の円滑化を目的として、平成29年度から音楽分野の権利情報を一括検索できるプラットフォーム構築の実証事業に取り組んでおり、昨年2月の初回公開に続き、本日から第2期となる一括検索サイトの公開を開始しました。

昨年公開した「音楽権利情報検索ナビ」は、CDで発行されている音楽コンテンツに的を絞り、当協議会に参加する各団体・事業者が独自に保有するデータを統合し、日本レコード協会加盟社が発売・販売するCD商品及び収録曲情報、それら楽曲に係る作品情報や実演家情報に加えて、インディーズ系レーベルやボカロPなどネット系クリエーターのCD音源情報もワンストップで検索できるデータベースを構築し、約42万件/521万曲の情報を公開しました。

第2期となる今回は、未集約のCD音源情報の収集範囲を拡大し約11万8千件のCD商品に係る情報を追加するとともに、昨年度利用者から寄せられた要望を踏まえた新たな取組みとして、デジタル配信で提供されている音源(以下「配信音源」)の情報を収集・統合しました。これら配信音源情報は株式会社レコチョクの協力を得て収集したものであり、同社提供の情報を精査した上で約36万7千曲をサイトに掲載しました。また、株式会社ドワンゴからの協力を得て、同社が情報を有するボカロPを中心とする配信音源約2千曲、JNCA提供のいわゆる‘東方系’配信音源約4千曲の情報もあわせて統合しました。その結果、今年度の公開ではCD商品として約54万件/636万曲、配信音源として約37万曲の情報を検索してご利用いただけます。(別紙1参照)
また、一括検索サイトの機能面では、昨年度利用者からの要望が多かったスマートフォンでの利用時の表示最適化を中心に、一部機能の改善を行いました。

この「音楽権利情報検索ナビ」は、音楽著作物を利活用しようとする誰もが、権利者情報や作品情報などを簡単に検索することが出来ますので、スムースな権利処理に貢献することが期待できます。この度も2月1日から28日までの限られた公開期間ですが、実際に皆様にご利用いただき、ニーズの把握や使い勝手等を検証いたします。権利情報集約化等協議会では、この「音楽権利情報検索ナビ」を通じた実証実験が、今後、他の分野の著作物を含めた一元的な権利処理を可能とするプラットフォーム構築につながるよう、公開終了後には利用状況の分析や課題検討などを実施する予定です。

※1 MINC(ミュージックジェイシス協議会)
デジタル時代における音楽著作物等に係る権利処理円滑化等のため、1999年JASRAC、芸団協CPRA及びRIAJの3団体で設立した協議会。各団体が提供する商品データ、作品データ、実演家データ等を集約・統合した「MUSIC FOREST(音楽の森)」サイトで公開中。2017年10月よりNexToneも加盟。

※2 MINCサイトにおけるNexTone統合データの公開は4月以降の予定。 

※3 MPA(日本音楽出版社協会)は原盤権利者の団体として参加。RIAJ非加盟社が流通するCD音源情報を提供


●権利情報集約化等協議会●
【座長】末吉 亙(潮見坂綜合法律事務所・弁護士)
【委員】(五十音順)
荒川 祐二(株式会社NexTone 代表取締役COO)
伊澤 一雅(一般社団法人日本音楽著作権協会 常任理事)
三田 あけみミュージックジェイシス協議会 事務局)
椎名 和夫(公益社団法人日本芸能実演家団体協議会 実演家著作隣接権センターCPRA 運営委員)
高嶋 裕彦(一般社団法人日本音楽出版社協会 専務理事)
長野 文夫(特定非営利活動法人インディペンデント・レコード協会 理事長)
仁平 淳宏(一般社団法人日本ネットクリエイター協会 理事)
畑 陽一郎(一般社団法人日本レコード協会 理事・事務局長)
山下 智(インディペンデント・レーベル協議会 理事・事務局長)

以上

配信元企業:一般社団法人日本レコード協会

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