1964年に公開された名作ミュージカル映画「メリー・ポピンズ」の20年後を描く最新作が誕生。舞台は大恐慌時代のロンドン。妻を亡くし、悲しみから抜け出せずにいたバンクス一家は、融資の返済期間切れで家を失うピンチに陥る。そんな彼らのもとに魔法使いメリー・ポピンズが再び舞い降りる。3人の子供を育てるバンクス家の長男・マイケルの日本版声優を担当した俳優の谷原章介が本作の魅力を語る。

【画像】映画「メリー・ポピンズ リターンズ」より、メリーポピンズ ©2019 Disney Enterprises, Inc.

―映画、ミュージカルと世界中で愛されている「メリー・ポピンズ」との出会いからお聞かせ願えますか。

「僕が生まれる前に、前作の『メリー・ポピンズ』は公開されていたので、小学生のころ父がレーザーディスクを買ってきて、家で見せてくれました。それまでは実写とアニメーションが融合した作品を見たことがなかったので、とても驚いたのを覚えています。なので映画を観ていた当時の僕と年齢の近かったマイケルが父親になり、そして僕自身も父親になった今、この作品に携わらせていただけるというのは、とても不思議な感覚です」

―洋画の吹替えは初挑戦とのことですが、いかがでしたか?

「これまでアジア映画の吹替え経験などはありましたが、今回は洋画でミュージカル作品でもあるので、特に初挑戦の歌唱シーンは僕にとって高いハードルでした(笑)マイケルは優しいところが魅力ですが、弱さや悩みを抱えているキャラクターでもあるので、最初は声のトーンを掴むのが難しかったですね。メリー・ポピンズや子供たちと過ごす中で少しずつ自分の主張をするようになるので、物語が進むにつれて声を強く出すことを意識しました」

―父親になったマイケルに共感した部分はありますか?

「父親は母親のようにはいかない部分もあるなかで、子供たちが真っ直ぐに育ったのは亡くなった奥さんが愛情を持って接していたからだと思うんです。その彼女がいなくなり、悲しみのどん底にいて、なおかつ家まで差し押さえられてしまう。いろんな悩みを抱えていても、子供を思って自分を抑えているマイケルにとても共感しましたし、僕もこうありたいなと思いました」

メリー・ポピンズの吹替えを担当された平原綾香さんの印象はいかがでしたか?

「今回は、僕一人での収録でした。そのため試写会で初めて平原さんが演じたメリー・ポピンズの声を聞きました。歌が素晴らしいのはもちろん、お芝居のツンとした声の中にも深い愛情や優しさを感じました。きっとミュージカルで一度、メリー・ポピンズを演じられているのもあると思うんですが、この役を演じるために生まれてきたのかなって思うほど、素晴らしかったです!」

―映画全編を通して、谷原さんが楽しかったシーンや、印象に残っているシーンは?

「吹替えをしている時にうるっとした場面があって。それはマイケルが子供たちを叱った後、ギュッと抱きしめるところです。『君たち全員にお母さんの面影があるんだよ』というセリフは、家族の絆を強く感じる温かいシーンだなと思います」

―もしメリー・ポピンズのような不思議な力があったら何をしたいですか?

「彼女は何でもできますからね。まだ見たことがないので、オーロラを見てみたいですね。今、ちょうど冬なのでオーロラが楽しめる場所に行きたいですね。鑑賞できるかどうかは運が左右するとよく聞くので、そこは魔法で何とかしてもらいます(笑)

―映画やドラマの撮影、テレビ収録で関西に来る機会も多いと思うのですが、行ってみたいお店などはありますか?

「僕、町中華が好きで、近所のよく行く店の店長に『いいお店ある?』ってよく聞くんです。で、その店長の出身地の東大阪においしい店があると。でも『おすすめのメニューからあげ定食だ』って言うんです。町中華だと普通は名物のラーメンがあったり、炒飯とかがおすすめだと思うんですけど、からあげ定食って聞いて、ちょっと気になっています(笑)

―それは気になりますね(笑)。では、最後に本作の魅力をお願いします。

「すてきなエンターテインメント作品であると同時に、メリー・ポピンズが教えてくれる”諦めないことの大切さ”は、世代を問わずに共感できるメッセージだと思いますし、僕にも大きな力をくれました。家族の絆を感じることができる温かい作品です」

●「メリー・ポピンズ リターンズ」

監督:ロブ・マーシャル 日本語吹替版:平原綾香 岸 祐二 谷原章介 堀内敬子 

島田歌穂 加藤憲史郎 (‘19米/ディズニー) ※2/1(金)よりTOHOシネマズ梅田ほかにて公開(関西ウォーカー・リワークス

谷原章介