日本代表は1日、AFCアジアカップ2019決勝でカタール代表戦と対戦し、1-3で敗戦した。この結果、日本は準優勝に終わった。日本代表を率いる森保一監督の試合後のコメントは以下の通り。

森保一監督(日本代表)
「まずは優勝したカタールの選手スタッフ、カタール代表に関わるすべての人々に優勝おめでとうと伝えたいと思います。一方で我々は優勝を目標にしていた大会なので残念に思います。応援してくださった方々、期待してくださった方々に優勝を届けられず申し訳ない気持ちです。しかし、選手もスタッフも優勝しかないというプレッシャーの中、この大会を通して7試合できて成長できたことは胸を張ってもらえたらと思います。監督としては選手やスタッフが最善の努力をしてくれた中、結果に結びつけることができず、もっと自分が力を付けなければという思いです。今日の試合に関しては、いつも思っていますが勝ったチームが強いということで、カタール代表が強かったということです。我々は足りなかったことを、今後の成長につなげられるようにしたいです」

――前半の不出来について
「試合が始まってからミスマッチが起こる中、噛み合わせがうまくいかない序盤の時間帯で失点してしまって難しいゲームになりました。5バックというか3バックでやってくることは想定に入れながら準備してきたが、選手が思い切ってプレーできる状態に準備できなかった自分の責任です。試合の途中から相手の形に合わせながら攻撃に圧力をかけられるようになりましたが、2点先に失点すると難しい展開になるという試合だったと思います。選手たちは1点取って2-1にしてくれたところで、同点に追いつくチャンスもあったかと思いますが、相手も強固な守備を築くことができるチームなので難しい展開と結果になったと思います」

――優勝はできなかったが、今大会の一番の収穫は
「日本代表チームとしてベテランと経験の浅い選手、融合を掲げながら能力アップを図ることができました。厳しく難しいゲームを7試合できて、1試合ごとに色々な戦い方をしながら、ステップアップできたのかなと思います。その積み上げにおいてはこれからのチーム作りにとってベースとなると思います。チームとして活動する中で、経験の浅い選手に対して経験豊富な選手たちが素晴らしい働きかけをしてくれて、若い選手がのびのびと思い切りプレーできる環境作りをしてくれました。チームとして融合を図れたこと、とくに若手にとってレベルアップにつながる経験ができたことは、ベテランの選手、経験豊富な選手に感謝したいです。若い選手には悔しさを糧にさらに成長して欲しいと思っています」

――カタールについて
「非常に守備が堅いチームである上に攻撃もできるチームだと思っていました。今日も堅い守備からの速攻でスピードのある攻撃、遅攻でもボールを回せる良いチームだったと思います。ワールドカップに向けて監督さんがうまくやっていっている途中かなという印象です」

――7試合を戦った感想は
「どこにピークを持っていくということは特に考えていませんでした。初戦からチームの状態をできるだけ良いものにしていくということを思っていました。後は戦いながらコンディションを上げていく、戦術理解度を上げていくという感じでした」

――今後のワールドカップを見据えて今大会で出た課題は
「全てを上げていかないといけないと思います。チームとしての連係、連動、個の力も選手にはさらに上げていってもらえればと思います。今日の戦いで、0-2になって引かれた中で1点を取りにいく、スペースがない中で得点を奪うことができました。もっと多くの形を作れたが、こじ開けるには至りませんでした。こじ開けるだけの連係、連動の精度を高めないといけないと思います」

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