細野豪志

旧民主党で幹事長を務め、現在は無所属の細野豪志元環境相は1月31日自民党二階派に特別会員として入会した。細野氏は自民党への入党を目指す。ただ、地盤の衆院静岡5区では岸田派出身の元議員も復活を目指して活動している。

■自民入党も目指す

「ゼロからしっかりと勉強し、仲間になれるよう頑張ります」と、細野氏は31日の二階派会合でメンバーらに頭を下げた。

細野氏は会合後、記者団に「(目指してきた)二大政党というやり方ではなく、まずは志帥会(二階派)に入って(政策を)実現していくべきではないかと判断をした」と強調。「自民党入りも目指す」と明言した。

二階派は無所属議員を特別会員と入れて、次の選挙で勝てば自民党入りさせるのが常套戦術。郵政民営化に反対し、離党していた小泉龍司衆院議員や、旧民主党政権で外務副大臣を務めた山口壮衆院議員は無所属の特別会員を経て自民党に入党し、派の正規会員となった。

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■国民民主党は激怒

それに激昂するのが国民民主党関係者だ。

「昨年、希望の党民進党が合流するときに、細野氏は憲法や安全保障に関する見解の違いを理由に『加わるという選択肢はあり得ない』と表明し、『理念や政策をねじ曲げて動けば、政治家として死ぬ』と強調しました。

『理念や政策をねじ曲げて動けば、政治家として死ぬ』といった方が自民党入りを目指すなんて、過去の言動と矛盾しています。さらに、彼は一昨年総選挙で、『希望の党』候補を応援する演説で、『憲法九条は変えません。安心してください』と言っていた。

九条改憲が至上命題の安倍自民にすり寄るとは、理念も政策も捨てている。さらにいえば、民主党時代は『みんなの党』の幹事長だった江田憲司氏らと『既得権を打破する会』という超党派の議連の中心メンバーでした。

既得権そのものの自民党に入るとは、まさに『政治家としての死』です」

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■下がっていた評判

細野豪志といえば、民主党政権時は、小沢一郎幹事長の下で幹事長代理を務め、よく仕えた。

菅直人政権でも大臣を歴任し、菅氏を支えた。野党転落後の民主党では、海江田万里民主党代表の下で幹事長を務め、忠実に親分を立てて『三歩下がって師の影を踏まず』で、評判は良かった。

けれど、民主党内で自派閥の『自誓会』をつくって、2014年に民主党・代表選に出た頃から「おかしくなっていきましたね。野心がむき出しになってきた感じがしました」と細野氏を知る議員は語る。

自身がリーダーを目指すと同時に、細野氏の評判は下がっていった。

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■百田尚樹氏「まれにみるクズ」とバッサリ

作家の百田尚樹氏は自身のTwitterで次のように苦言を呈した。

「細野は、安保法案に『戦争法案』大反対して国会の外でバカ学生たちと一緒に大声で叫んでいたのに、民主党がつぶれそうになると、いち早く小池にすり寄り、『安保法案に反対する者は新党には入れない』と昔の仲間を選別し、結局、行き場がなくなり、『自民党に入れてくれ』と。まれにみるクズやね」

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(取材・文/しらべぇ編集部・及川健二

無所属の細野豪志衆院議員が二階派入り 百田尚樹氏は「まれにみるクズ」とバッサリ