
火星の地表に放射状に広がっている巨大なクレーター。
これはいったい何なのか?
アメリカ・アリゾナ大学の月惑星研究所からの報告によれば、このクレーターは、南極に衝突した隕石の衝撃によって作られたものらしい。
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隕石は氷層に衝突したことは、爆発パターンの色調でわかるという。
このクレーターの画像は、2005年に打ち上げられた火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載されている月惑星研究所が開発したカメラ「HiRISE」が撮影したものだ。
「HiRISE」は地球以外の惑星に送られたものとしては、これまでで最高クラスの解像度を誇っている。
画像のデータから、隕石が衝突したのは昨年7月から9月であると推定されている。
さらにその色調パターンは、隕石が衝突したときの様子を告げている。
隕石が地面に衝突したとき、爆発のような膨大な力が生じた。広い範囲にある、明るい色調の爆発模様は、衝突によって生じた衝撃波の熱風の結果だろう。内側にあるもっと暗い爆発模様は、隕石が薄い氷層を貫通して、その下にある砂を掘り起こし、辺りに撒き散らしたことによるものだ。(HiRISE共同研究者 ロス・ベイヤー氏)
じつは、こうした衝突は火星ではそれほど珍しいものではない。これまでの研究からは、火星には毎年200以上もの小惑星が衝突していることが判明している。
これは過去10年間で特定された248個のクレーターの研究から明らかになったことで、マーズ・リコネッサンス・オービターとHiRISEの成果の一つである。
References:HiRISE | Impact Near the South Pole (ESP_057152_0985)/ written by hiroching / edited by parumo
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