初の実戦形式登板は3連続四球も最速151キロ、松坂は「嫌らしいボール」と評価

 中日の沖縄・北谷キャンプ4日目。2日続けて行われた実戦形式で“色々な”意味で衝撃を与えたのが、このキャンプで入団テストを受けているサンディ・ブリトー投手だった。ドミニカ出身の22歳。最速101マイル(約162.6キロ)を自称する右腕は、この日、今キャンプ初の実戦に登板し、そのベールを脱いだ。

「いいところを見せようとして力が入ってしまった」という初実戦は“大荒れ”の内容となった。先頭の阿部への初球が捕手の遥か頭上への大暴投となり、続く井領まで1球もストライクが入らず連続四球。さらに大野奨にも初球から3連続ボールで11球連続でボール。その後見逃しで初めてストライクを奪い、ファールでフルカウントとしたが、6球目は外れて3連続四球となった。石川への初球は頭上付近に抜けるボール。その後フルカウントとなり、最後は詰まらせて左飛に打ち取った。

ボールが違うし、握りがしっくりこなくて戸惑ってしまった」と肩を落としたが、「自分の課題は分かった。次に向けてやらなければいけないことは分かった」とも語ったブリトー。この日の最速は151キロを記録し、ボールには力あり。与田剛新監督からも「ポテンシャルは高いんだから、やるべきことをやって頑張れ」と言葉をかけられたという。

 ドミニカ共和国出身の22歳。昨季まではレイズ傘下に在籍し、ルーキーリーグプレー。そこでは通算43試合で4勝6敗0セーブ防御率4.70という成績が残っている。

 キャンプ初日から、このブリトーのキャッチボール相手となっているのが“平成の怪物”松坂大輔投手。その松坂はドミニカ人右腕の印象をこう語っている。「綺麗な真っ直ぐじゃないので。あの真っ直ぐとチェンジアップがしっかりコントロールされると面白い存在になるんじゃないかな、と。嫌らしいボールでしたね」。外国人特有の手元で動くストレート。しかも150キロを超える速さで変化するため、コントロールさえ安定すれば「面白い」と評価した。

 初の実戦登板はそのコントロールが“大荒れ”となったが、そこは“発掘上手”の中日が、そして森繁和シニアディレクターが連れてきただけに、まだ評価できない。「球速はまだ速くなるよ」と自信を見せたブリトー。入団となっても、当初は育成選手となるだろうが、もしかしたら、とてつもない“秘密兵器”に化けるかもしれない……。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

中日の入団テストを受けているサンディ・ブリトー(左)と春季キャンプで調整する松坂大輔【写真:福谷佑介、荒川祐史】