もちもちの平打ち麺を使った創作うどんが豊富な「UDON こなから」(福岡県久留米市)。あんかけ、焼うどん、パスタ風など、多彩なメニューの数々は目移り必至。一品料理が登場する夜の居酒屋使いも含めて、何度も足を運んでいろんな味を試したい店だ。

【写真を見る】麺のモチっと感とほんのりカレー風味がクセになる「カレーボナーラうどん」(780円)

■ コシのある平打ち麺は伝統の味

2006年に創業した「UDON こなから」は、もともとこの場所で営業していた「平皿麺てる」を店主の井筒崇史さんが引き継いだ店。「平皿麺てる」でアルバイト時代から働いていた井筒さんは、てるのメニューを生かしつつ、店名新たにスタートしたという。

昔からのファンも多い自家製麺は、粉から手でこねたり足踏みをすることで独自のコシを表現。ほぼ機械に頼らず、伝統の平打ち麺を作り続けている。メニューの種類は大きく分けて、あんかけ、焼うどん、パスタ風、汁うどん、冷やしうどんの5種類。スタンダードなのは、「バリバリ麺」(880円)と「五目あんかけうどん」(780円)のあんかけうどん。特に、もちもちの麺に、具沢山のあんかけがとっても食欲をそそる「五目あんかけうどん」が一番人気だという。

そのほか、カレーパウダーでエスニックさをプラスしたカルボナーラ風の「カレーボナーラうどん」(780円)をはじめとする、パスタ風うどんも好評。フィットチーネよりも食感が勝り、洋風ソースとの相性が良い、平打ち麺のポテンシャルを実感することができる。

■ コラーゲンたっぷりの「骨なし豚足」も必食

夜は飲めるうどん屋になる。日本酒は常時16種類ほどを置き、お酒とアテ、シメのうどんまで楽しんで帰る常連さんも多いそう。一番人気のアテは「骨なし豚足」(550円)。ボイルした豚足を圧力鍋でほろほろになるまで火を通し、骨を手作業で全部取り除いて、身だけを集めた料理。豚足の美味しいところとコラーゲンを余すことなく堪能できる、店主渾身の一品だ。お持ち帰りやネット販売もしているので、気軽に問い合わせてみよう。

「今度は何を食べようか」そんな気持ちにさせてくれるのは、創作料理ならではの醍醐味。時には変わったうどんを食べたい人もぜひ。

[UDON こなから] 福岡県久留米市螢川町2-5 木下ビル1F / 0942-34-3315 / 11:30〜14:00、18:00〜23:00(LO22:30) ※麺がなくなり次第終了 / 月曜休み

取材・文=森川和典、撮影=本田純一(九州ウォーカー・森川和典)

一番人気の「五目あんかけうどん」(780円)